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新型セレナの維持費はいくら?年間額はe-POWERでこうなる

エンジンで発電し、100%モーターで走るセレナ(C27)e-POWERは燃費性能に優れ、その分ガソリン代が安くなります。

新車で買った当時(2018年)は、エコカー減税など税制面での優遇措置も加わり、さらに維持費全体が下がりました。

この記事の数字は、2018年12月に新車でセレナC27 e-POWERを買った場合の当時の計算です。今の現行はC28(2022年12月〜)で、税と保険の制度も変わっているので、変わった所は各節に添えています。

ではセレナe-POWERの維持費は年間でどれくらいになるのでしょうか。

実はこの計算が少々複雑で、減税と車検の理解が鍵になります。

目次

セレナe-POWERの年間維持費

セレナe-POWERの年間維持費については記事のいちばん最後にまとめています。

「セレナe-POWERの維持費は◯円です」

こう一口で言えないようにしているのが税金の仕組み。

セレナe-POWERには減税(または免税)措置があり、それによって年度ごとの納付額が変わります。

税金の納付は必ずしも1年ごとというわけではありません。

ですが年間額に換算しなければ、維持費を年間として表現できません。

この辺りが少し複雑に見えるのですが、一つ一つはシンプルなので安心してくださいね。

さてセレナe-POWER年間維持費の内訳には次のようなものがあります。

税金(自動車税・自動車重量税)
ガソリン代
任意保険代
自賠責保険代
車検代

これらについてお話ししていきます。

こちらに新型セレナe-POWERの税金・エコカー減税についての記事もあります。

セレナe-POWERにかかる税金

セレナe-POWERの維持費に関わってくる税金には「自動車税」「自動車重量税」があります。

e-POWERの場合、新車で買った当時はエコカー減税等による優遇措置があり、税金が減税あるいは免税(100%減税)になりました(今の制度では、中古で買った人や車検のときの減税・免税はありません)。

自動車税

自動車税は区分・総排気量によって税額が決まります。

区分は「自家用乗用車」「軽自動車」など大きく4つに分かれ、セレナは自家用乗用車にあたります。

総排気量は自家用乗用車では「1L以下」「1L超〜1.5L以下」「1.5L超〜2L以下」…「6L超」と0.5Lきざみの各段階に分かれます。

それに応じて自動車税が決まります。

セレナe-POWERの総排気量は1.2Lなので「1L超〜1.5L以下」に該当し、この場合の自動車税は34,500円です(2019年9月までに初めて登録した車。2019年10月以降に初めて登録した車は30,500円で、中古で買っても初めて登録した日で決まります)。

セレナe-POWERの自動車税:34,500円(2019年10月以降の初回登録なら30,500円)

グリーン化特例

セレナe-POWERの自動車税はグリーン化特例により減税されます。

このグリーン化特例は「エコカー減税」と総称されることもありますが、厳密には異なります。

グリーン化特例の減税により、新車登録の翌年度分が優遇され、当時のセレナe-POWERは2020年度燃費基準+50%を達成していたため、概ね75%減税となりました(新車で登録した翌年度の1年分だけで、中古で買った人にはありません。2021年4月以降に登録した車は電気自動車などだけが対象で、e-POWERは外れています)。

34,500円×0.75=25,875円

概ね75%が軽くなる計算で、軽減後の額は表で決まっており、実際には25,500円が減税となりました。

したがって、この優遇措置が適用となる年度に支払う自動車税額は次のようになります。

34,500-25,500=9,000円

セレナe-POWERで減税が適用になる年度の自動車税:9,000円

課税のタイミング

自動車税は毎年4月1日時点で課税されます。

年度途中で購入した場合、その翌月から年度末までの金額がかかります。

セレナの日産サイトで見積もりシミュレーションをすると、「諸費用詳細」のなかに「自動車税(◯月登録の場合)」と表示されるのがそうです。

この自動車税は購入時にかかる額なので維持費としてはカウントしません。

自動車重量税

さて次は自動車重量税です。

これは自動車の区分・車両重量によって決まります。

セレナe-POWERの区分は「自家用乗用車」。

この自家用乗用車では、0.5トンごとに4,100円/年の税額となります。

セレナe-POWERは1730〜1760kgなので、1.5〜2.0トンの範囲になります。

この場合の税額は

4,100円×4=16,400円

という計算になります。

ただし燃費の良い車は車検のとき本則の税率になるので、セレナe-POWERの税額は10,000円となります(当てはまらない車は16,400円。車ごとの額は、国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で確かめられます)。

セレナe-POWERの自動車重量税:10,000円

自動車重量税と車検

少し込み入った話なのでよくお読みになってください。

自動車重量税は車検のときに納付します。

車検は新車購入(登録)から初めて受ける「初回車検」、その後の「継続車検」の2つがあります。

前者は新車購入から3年後に、後者は2年ごとに実施します。

初回車検のときにかかる自動車重量税は、新車購入時に支払います。

あまり意識されることがないかもしれませんが、新車購入代金のなかに含まれ、車自体の代金と一緒に支払うのです。

セレナe-POWERの場合、10,000円×3年=30,000円を支払うことになるはずです。

新車購入時、初回車検でかかる自動車重量税3年分を一緒に支払う

エコカー減税の免税

セレナe-POWERは本則の税率で10,000円/年となりましたが、2019年4月末までに新車で登録した車には、さらに優遇措置がありました。

新車の登録時(3年分)・その次の車検の自動車重量税が免税になります。

つまり、本来新車購入時に納付するはずの30,000円が全額免除になりました。

その次の継続車検時にかかる20,000円も同様に免税となりました(2019年5月以降に登録した車には、最初の車検の免税はありません。今のエコカー減税は新車の登録時に1回だけです)。

ここまで取り上げた自動車税・自動車重量税の2つの税金について、新車購入からの経過年数ごとにまとめておきます。

新型セレナe-POWERの税金と減税についてはこちらの関連記事もあります。

2019年4月末までに新車で登録したセレナe-POWERでは、登録時・その次の車検の自動車重量税が免税

セレナe-POWERの2つの税金

セレナe-POWERにおける、2つの税金と新車購入からの経過年数との関係は以下のようになります(2018年に新車で買った場合。中古で買った人・今乗っている人は「6年目〜」の行が目安です)。

◯初年度
自動車税:34,500円
重量税:0
合計:34,500円

◯2年目
自動車税:9,000円
重量税:0
合計:9,000円

◯3〜5年目
自動車税:34,500円
重量税:0
合計:34,500円

◯6年目〜
自動車税:34,500円
重量税:10,000円
合計:44,500円

セレナe-POWERのガソリン代

ガソリン代は新開発パワートレインe-POWERに期待がかかるところです。

セレナe-POWERの年間維持費で一番気になる人も多いでしょう。

セレナe-POWERの燃費は26.2㎞/Lです。

計算もしやすいように実燃費を20㎞/Lとして年間のガソリン代を考えましょう。

ガソリン代は150円と設定します(2018年当時の仮定です。2026年9月のレギュラーの全国平均は170円前後)。

1日の走行距離は、通勤で片道15㎞=往復30㎞を走るとします。

土日も外出などで同じだけ走行します。

セレナe-POWERの実燃費:20㎞/L
ガソリン代:150円
1日の走行距離:30㎞

セレナe-POWER ガソリン代シミュレーション

この条件だと月間では

30㎞×30日=900㎞

年間の走行距離は

900㎞×12ヶ月=10,800㎞

セレナe-POWERは20㎞の距離を1Lで走行できるので

10,800㎞÷20㎞/L=540L

これが年間で必要なガソリン量。

1Lが150円なので

540L×150円=81,000円

1Lを170円にすると、同じ走り方で年およそ91,800円です。

どうでしょうか。

けっこうかかるなと思った方もいらっしゃると思います。

ただこれがセレナ ハイブリッド車・ガソリン車で、実燃費を仮に10㎞/Lと想定するならちょうど倍の162,000円にもなります。

そこから比べるとかなり出費を抑えられています。

ちなみに月間のガソリン代は

81,000÷12=6,750円

これをもとに、よりあなたの走行に即したガソリン代を導きだしてください。

例えば通勤で片道10㎞=往復20㎞なら

81,000×2/3=54,000円/年
54,000÷12=4,500円/月

というガソリン代になりますね。

新型セレナe-POWERの実燃費、新型セレナS-ハイブリッドの実燃費の関連記事こちらです。

S-ハイブリッドの仕組みは「【知っておきたい】セレナ S-ハイブリッドの仕組みをわかりやすく解説」、ハイブリッド4WDは「セレナハイブリッド4WDの価格や仕組み|他車と比較」にまとめています。

セレナe-POWERの年間ガソリン代:81,000円

セレナe-POWERの保険代

セレナe-POWERの任意保険代

車を所有している90%の人が任意保険に加入しています。

任意保険は自賠責保険ではカバーしきれない様々な補償があり、主に以下のようなものがあります。

対人賠償保険
対物賠償保険
人身傷害補償保険
搭乗者傷害保険
無保険車傷害保険
自損事故保険
車両保険

詳しい契約内容については割愛しますが、「無保険車傷害保険」というようなものまであるのですね。

この任意保険の料金は年齢、契約する補償内容により変わるので一概には言えません。

ここでは35〜49歳の一般的な相場を参考にしました。

セレナe-POWERの任意保険代:61,000円

セレナe-POWERの自賠責保険代

自賠責保険は強制加入が義務付けられています。

車検時には車検期間をカバーする保険期間分の自賠責保険に加入しなければなりません。

被害者救済が目的であり、補償範囲は対人事故に限ります。

死亡による損害には最大3,000万円、後遺障害による損害には最大4,000万円、傷害による損害には最大120万円が自賠責保険から支払われます。

自賠責保険代は自家用乗用車では以下のように決まっています。

3年分(36か月):23,690円
2年分(24か月):17,650円

2023年4月以降に始まる契約の額です(記事を書いた2018年当時は3年分35,950円・2年分25,830円でした)。2026年11月1日以降に始まる契約からは、3年分24,690円・2年分18,560円に上がります。

セレナe-POWERの車検代

車検の種類

「車検」とは正式には自動車検査登録制度といいます。

車検は以下の3種類に分かれます。

①新規検査
②継続検査
③構造等変更検査

このうち一般的に車検というと②を指すことが多いです。

①新規検査は、新車を登録して使い始めるときに受けます。

②継続検査は、登録から3年後の最初の車検から、2年ごとに受けます。

③構造等変更検査は、車を改造したりして②に通せない状態になっているものに対して行う検査です

車検代の内訳

車検の費用は大きく3つに分けられ、それぞれ法定費用・車検基本費用・部品交換費用となります。

法定費用

法定費用には以下のものがあります。

法定費用は車種によって決まっているのでどこで車検を受けても同額になります。

①自動車重量税
②自賠責保険
③検査手数料(印紙代)

①・②は既に述べました。

③検査手数料(印紙代)は国および独立行政法人自動車技術総合機構に支払う検査手数料のことです。

3ナンバーで1,800円、5ナンバーで1,700円(2018年当時)と大きな額ではありません。

車検基本費用

車検基本費用は以下のものがあり、これはディーラーやカー用品店など車検を受ける場所によって金額が変わります。

①24ヶ月定期点検料
②測定検査料
③車検代行手数料

①24ヶ月定期点検は自家用乗用車で56項目からなる点検を行います。

②測定検査では車検に必要なデータの作成や機器を用いた検査を行います。

③車検申請のための事務手数料・代行手数料となります。

車検代の合計

法定費用、車検基本費用からなる車検代の相場はディーラーで受けた場合だと約100,000円です。

実際にはディーラーより低価格なカー用品店で車検を受けたり、交換するパーツが多かったりで車検代は増減します。

自賠責保険も契約年により保険料率は変動します。

新規検査なら3年分ですし、継続検査なら2年分です。

ここではセレナe-POWERの年間維持費を簡易化して算出するため、多少強引に以上のような変動をないものと仮定します。

その上で一般的な、ディーラーでの車検費用相場を年間の車検代として採用することにします。

セレナe-POWERの車検代:100,000円

新型セレナe-POWERの年間維持費まとめ

新型セレナe-POWERの年間維持費は合計でいくらになるのかまとめました。2018年12月に新車で買った場合の当時の計算で、中古で買った人・今乗っている人は「購入から6年目」の行が目安です。

以下の点に注意してください。

・税金はセレナ購入からの経過年数によって変わる
・車検代には重量税が含まれている

さらに車検代は年度ごとに等分して表しています。

減税もからむのでややこしいですが、最初の車検(購入から3年後)は車検代100,000円から重量税の減税分30,000円を引いたものを3等分しています。

すなわち購入から3年までの車検代(登録時の3年分)は

(100,000円−30,000円)÷3年=約23,000円

23,000円/年となります。

継続検査は2年ごとなので50,000円ずつの計算ですが、初回の継続検査までは、重量税2年分の20,000円を差し引いた80,000円の2等分です。

4・5年目の車検(継続検査)代は

(100,000円−20,000円)÷2年=40,000円

40,000円/年となります。

最初の車検(購入より3年後)もその後2年後の継続検査も、重量税の減税は等しく10,000円/年ですが、どちらも車検代の総額は100,000円と固定しています。

実際にはどちらも100,000円ということはないかもしれませんが、あくまで計算を簡略化して全体の維持費をわかりやすくするという目的のため、ここでは統一しています。

購入初年度

自動車税:34,500円
(重量税:0)
ガソリン代:81,000円
任意保険代:61,000円
車検代:23,000円

年間維持費の合計:199,500円

購入から2年目

自動車税:9,000円
(重量税:0)
ガソリン代:81,000円
任意保険代:61,000円
車検代:23,000円

年間維持費の合計:174,000円

購入から3年目

自動車税:34,500円
(重量税:0)
ガソリン代:81,000円
任意保険代:61,000円
車検代:23,000円

年間維持費の合計:199,500円

購入から4年目

自動車税:34,500円
(重量税:0)
ガソリン代:81,000円
任意保険代:61,000円
車検代:40,000円

年間維持費の合計:216,500円

購入から5年目

自動車税:34,500円
(重量税:0)
ガソリン代:81,000円
任意保険代:61,000円
車検代:40,000円

年間維持費の合計:216,500円

購入から6年目

自動車税:34,500円
(重量税:10,000円)
ガソリン代:81,000円
任意保険代:61,000円
車検代:50,000円

年間維持費の合計:226,500円

買い方で月々の負担を変える方法は「カーリースと中古車購入を徹底比較!おすすめカーリース5社も紹介」にまとめています。

✳︎画像はすべてPhotoACより引用
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