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カーリースは貧乏人向け?そんなことない理由と中古車との比較について解説

「カーリースとは貧乏人向けのサービス?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、そんなことはありません。

もともとカーリースは法人が使うものがほとんどで、いまもリース車の8割以上は個人以外の契約です。個人向けは、ここ数年で増えてきました。

レクサスを扱うKINTOのように、高級車を扱うカーリースもあります。

ここでは、貧乏人向けではない理由やカーリースと中古車との比較などについて解説します。

目次

カーリースは貧乏人が使うもの?

「カーリースは貧乏人が利用するもの」と思っている人も多いと思いますが、なぜ貧乏人が使うものと思われているのでしょうか。

その理由を3つ解説します。お金持ち・貧乏人と関係のないカーリースの特徴・利点がわかるので、参考にしてください。

  • 頭金いらずで初期費用を抑えられる 
  • 月額料金が安い
  • 審査が甘いことがある

ただ、数字を見ると「貧乏人向け」とはいえません。日本自動車リース協会連合会の統計では、2026年3月末のリース車 約437万台のうち、個人リースは約75万台(約17%)で、8割以上は法人など個人以外の契約です。個人リースは2021年3月末の約44万台から5年で約1.7倍に増えました。国民生活センターも、以前は法人向けがほとんどでしたが一般消費者向けの契約が増えている、と説明しています(2025年9月)。

カーリースをわかりやすく説明した記事もご覧ください。

頭金いらずで初期費用を抑えられる

カーリースは頭金がいらないため、初期費用を抑えることができます。

普通に車を購入すると頭金や初期費用などさまざまにかかりますが、カーリースではかかりません。

さらに、カーリース会社や契約プランによっては、車検代や月々のメンテナンス費用なども定額にすることができます。

カーリースの月額料金には、契約期間の税金や自賠責保険料なども含まれていて、特定の支払い時期にまとまった費用が必要となって焦る心配はありません。

車の購入費、維持費などがほぼ定額で支払うことができるため、貯金がない人でも新車に乗ることができるのです。

月額料金が安い

カーリースは月額料金が安いところが特徴です。

その理由としては、残価設定がされていること、長期契約ができることが挙げられます。

残価とは契約満了時に予測される市場価値のことをいいます。

カーリースでは車両価格から残価を引いた分を契約期間中に支払うことになります。

カーリースでの車両価格とは、使いたい期間分だけを支払うということなので無駄がありません。

また、カーリースの契約期間を長くするほど月額料金が安くなります。カーリースでは利用にかかる金額を支払い回数で分割した金額が月額金額となります。

同じ契約金額でも支払い回数が増えることによって1か月あたりの支払い金額が安くなることから、契約期間を長くするほど月額金額が安価になります。

審査が甘いことがある

カーリースは「KINTO」「MOTAカーリース」「カーリースカルモくん」など数多くあります。なかには審査が甘いリース会社もあります。

すべてのカーリース会社が同じ審査基準を設定しているわけではないためです。

そこで、審査の甘い確率が高いカーリース会社の特徴について、次の3つについて解説します。

  • 自社で審査をしている
  • 信用情報機関への照会が1社のみである
  • 自社のオークションを持っている

自社で審査をしている

カーリース会社のなかには信販会社を通さず、自社で独自の審査基準を設けている会社もあります。

独自基準による審査が行われるため一般的な審査より甘いことがあり、他のカーリース会社で審査落ちしそう、あるいは審査落ちした人にはおすすめできます。

ただし、自社基準のカーリースは中古車リースに限られる場合が多いため、注意してください。

信用情報機関への照会が1社のみである

信用情報機関への照会が1社だけのカーリースは、見る情報が少ない分、審査に通りやすいといわれます。

ただ、信用情報機関はJICC・CIC・全国銀行個人信用情報センターの3つで、延滞などの情報は3機関で共有されています(JICCの案内)。照会先が1社でも、延滞の記録は見えます。

ですから、照会が1社だけでも「延滞があっても通る」わけではなく、見られる情報の範囲が少し狭い、という程度に考えてください。

自社のオークションを持っている

自社オークションを持っているカーリース会社は、未払いのときの損失を抑えやすいといわれます。

なぜなら、自社オークションにてカーリースの月額料金が未払いで返却された車を再販売することができるため、未払いが発生してもカーリース会社の損失が大きくなりにくいのです。

カーリースの注意点

カーリースにはさまざまな制約があるため、その制約が許容できる、自分に合った条件のリース会社を見つけることが重要です。

カーリースの制約には、以下のようなものがあります。

  • 残価不足を支払う可能性
  • 走行距離の制限
  • カスタムの不自由さ
  • 途中で解約できない(できても解約金がかかる)

一括購入やローンより利用しやすいカーリースですが、最後はリース会社に返却する必要があり、上記のような制約があるため、注意してください。

この中でいちばん損をしやすいのが、途中で解約できないことです。国民生活センターは、カーリースは原則として中途解約ができず、できるときでも、通常は解約金や違約金がかかると説明しています(2025年9月)。契約から約1年で解約を申し出たら、約50万円の解約料を請求されたという相談も紹介されています。契約の前に、契約期間・残価設定の有無・支払総額・走行距離の制限・中途解約の可否と解約料・満了時の返却や残価の精算方法を確かめておきましょう。中途解約のことは「【新常識】カーリースとは?わかりやすくメリット・デメリットを解説」でも注意点として挙げています。

残価の不足分を支払わなければならない可能性がある

1つめのカーリースの注意点は「残価の不足分を支払わなければならない可能性がある」ということです。

前述でカーリースでは残価が設定されているため月額金額が安いと記載したとおり、カーリースには残価が設定されています。

残価とは、契約時にあらかじめ車体価格から引いてある金額のことですが、返却時に精算をしないといけない場合があります。

これを残価精算といい、契約の形態によっては残価の不足分を支払わないといけない場合があります。

走行距離が制限されている

多くのカーリースには「走行距離制限」があります。

カーリースは、あくまでリースで最後は返却を前提としており、返却時点に車の商品価値を担保するために、走行距離制限を設けているわけです。

上限は会社やプランで違います。例えばKINTOは「1,500km×契約月数」で月ごとの上限はなく、カーリースカルモくんは月1,500km(7年以上の契約は制限なし)、MOTAカーリースは返却時に月2,000kmの上限、コスモMyカーリースは月1,000kmが標準で500・1,000・1,500kmから選べます。契約の前に、上限と超えたときの精算を確かめてください。

この走行距離制限によって、毎月の走行距離が気になってしまったり、遠くへドライブなども行きづらくなったりしてしまうことがあります。

月にどれだけ走行するのかを把握する必要があります。

例えば、自宅から職場までの距離や自分の行動パターンなどから把握できます。

毎月どれくらい使うのか計算しておきましょう。

自由にカスタムできない

カーリースは原状回復義務があるため、車を自分の好きなようにカスタムすることができません。

一般的にカーリースでは契約満了時に返却することが前提となっており、できる限りリース開始時と同じ状態でリース会社に引き渡す必要があるため、車のカスタムには制限が生じます。

原状回復が難しいほどカスタムをしてしまうと、最悪の場合、予想以上に高い費用がとられて損をしてしまう可能性があるので注意しましょう。

カーリースと中古車購入ではどちらがお得?

費用を抑えて車に乗るなら、カーリースの利用や中古車の購入が候補となります。

ただし、カーリースは「購入」とは異なる特有の仕組みがあり、中古車購入とどちらがお得なのかわかりにくいです。

ここでは、カーリース利用と中古車購入における初期費用と維持費の比較ポイントをわかりやすく解説しています。

費用を抑えつつ、自分に合った車の乗り方を選ぶうえで重要な内容となるので、参考にしてください。

また、カーリースと中古車の比較についてもご覧ください。

初期費用の比較

まずは初期費用から比較してみます。

カーリースと中古車購入の初期費用比較

費用項目カーリース利用中古車購入
車両費用全部まとめて月額料金を設定車の種類によって金額は決まる
諸費用全部まとめて月額料金を設定車両価格や地域で変わる(見積もりの諸費用の欄で確かめる)
消費税全部まとめて月額料金を設定法定費用(税金・自賠責など)以外にかかる

カーリースの月額料金は車種、契約期間やプランなどによって算出されています。

毎月のリース料金には、車両費用、税金や自賠責保険料などの法定費用、納車前の点検費用などが含まれています。

したがって、最初に負担する金額も月額料金だけになります。

中古車を購入する場合には、新車を購入するのと同じように車両費用が必要であり、法定費用などの諸費用、さらに法定費用以外のすべての消費税もかかります。

中古車であるので新車よりも車両費用は安く抑えることができますが、予想以上に初期費用はかかってしまうイメージがあるのではないでしょうか。

維持費の比較

次に、維持費を比較してみます。

カーリースと中古車の維持費の比較

カーリース利用中古車購入
月額料金(月々のリース料金)
燃料費
任意保険料
メンテナンスなどの整備費用
車検基本料金
駐車場代
月々の購入費用の返済(ローン利用の場合)
燃料費
任意保険料・自賠責保険料
いろいろな税金
メンテナンスなどの整備費用
車検費用
駐車場代

中古車購入では、保険料も税金もそれぞれ支払う必要があります。

カーリースの利用でも中古車の購入でも燃料費やメンテナンス費用などは自分で負担をしなければいけません。

ただし、カーリースには「メンテナンスプラン」のようなものがあり、メンテナンスプランによってはメンテナンス費用や車検費用などを定額にすることもできます。

総額でお得なのはどちら?

中古車を一括購入した場合には、「維持費の比較」で述べたとおり、カーローン費用などの月々の支払いが不要となります。

また、金利によって返済額はカーリースの月額料金よりも安くなる場合もあります。

しかし、カーリースの月額料金には諸々の税金や自賠責保険料なども含まれているのに対し、中古車の購入の場合は、車検の時期などに支払いが必ず発生します。

総額でどちらが得かは、言い切れません。乗る年数や走る距離、契約満了時に車を返すか買い取るかで変わります。リース料には、残価を引いた車両価格に税金・保険料・点検整備費用・リース手数料などが上乗せされています(国民生活センターの説明)。カーリースの価値は総額の安さより、初期費用がいらず、毎月の支払いがほぼ一定になることです。総額の比較は「カーリースと中古車購入を徹底比較!おすすめカーリース5社も紹介」に詳しく書いています。

カーリースが向いている人

カーリースは便利なサービスです。

だからといって、カーリースが全ての人に向いているとは限りません。

それでは、カーリースに向いている人とはどういう人なのでしょうか。

次の3つの観点から解説します。

まとまった貯金がなくても新車に乗りたい

新車を購入するには多額の費用がかかります。

ローンを組んで月々支払うとしても税金や自賠責保険料、いろいろな手数料などの初期費用などを支払わないといけません。

カーリースでは基本的に月額料金を支払うだけで新車に乗ることができます。

そして、契約時に初期費用などをまとめて支払う必要もありません。

まとまった貯金がない人でも新車に乗ることができ、カーライフを楽しむことができます。

不定期に発生する車の費用を定額にしたい

繰り返し述べているように、カーリースは毎月の支払いをバランスよく均一化して、月によるバラつきを抑えられるメリットがあります。

そのため、「○年の○月と○月は税金の支払いがあるから、その月は支出を調整する必要がある」などと家計管理が面倒な人に向いています。

このようにカーリースというサービスは、支払い総額がどうというより、「支払いに関するコスト」を削減できるのが大きな価値のひとつです。

ネットで手続きを簡単に済ませたい

車の購入では、契約手続きのためにディーラーなど販売店まで足を運ぶ手間が発生します。

しかし、時間を作ることが難しい人も多いと思います。

また、人と接することが苦手という人などもいるのではないでしょうか。

そういう人にはカーリースが向いています。

カーリースの中にはネット上で車を選んで審査や手続きも含めてオンライン上ですべて完結してしまうサービスがあります。

日々忙しい人や人と接することが苦手という人にとってはすべてオンライン上でできるため時間をかけずに簡単に車を手にすることができます。

まとめ

「カーリースは貧乏人向けのサービスでしょ」と思っている人もいるかもしれませんが、実際、そんなことはないことについて解説してきました。

中古車との比較についても説明しました。

もう一度まとめると、カーリース向きなのは以下のような人です。

  • 貯金が少ないけど新車に乗りたい人
  • 維持費の支払いを均一化したい人
  • 手続きを簡潔に済ませたい人

人によって向き・不向きはありますが、少なくとも貧乏人向けというわけではありませんし、決してカーリースを利用するのが恥ずかしいことでもありません。

「支払いに関するコスト」を下げられるカーリースは、新しくて価値ある車の乗り方のひとつであるといえるでしょう。

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