「セレナの車中泊に向いたシートアレンジは?」
「車中泊でも体が痛くならない快眠グッズを知りたい」
昨今のアウトドアブームを受け、いま車中泊が注目を集めています。YouTubeやSNSでは車内を自宅のような快適環境にカスタムし、日本各地を旅しながら車中泊ライフを楽しむコンテンツが大人気です。
そんな楽しそうな映像を見ていると「自分も車中泊してみたいな…」と憧れずにはいられなくなりますが、セレナで車中泊するなら押さえておきたいのが、車中泊向きのシートアレンジと快眠グッズです。
- 車中泊向けシートアレンジの種類
- 車中泊をアップデートする快眠グッズ
セレナはフルフラットになるシートアレンジの設定ができますが、シートの背もたれと座面の境界には段差ができるため、そのまま寝転んでいると、腰や肩が痛くなる・血流が悪化するなどの体調不良を引き起こしかねません。
長時間の運転で疲れた体を癒やし、車中泊が家族や友だちとの楽しいひとときになるよう、この記事を参考にしてください。
とりあえず「車中泊グッズを見たい」という人は、こちらからどうぞ。
セレナC27で車中泊できる基本シートアレンジは3つ
セレナのシートアレンジで車中泊向きなものは次の3つで、居住スペースの小さい順になっています。
- 1-2列目フルフラットモード
- スーパーカーゴモード
- 2-3列目フルフラットモード
これらシートアレンジの、設定の仕方とメリット・デメリットについて解説しながら、関連する車中泊グッズも紹介していきます。
ちなみに、セレナの室内サイズは以下のとおりなので、参考にしてください。
- 室内長:3240mm
- 室内幅:1545mm
- 室内高:1400mm
特に室内長や室内幅は、フルフラット状態にしたシートの上に敷くベッドやマットを購入の際に必要な情報となるなので、チェックしておきましょう。
セレナの車中泊向けシートアレンジ①【1-2列目フルフラットモード】
1つ目に紹介するのが、1-2列目フルフラットモードです。
このシートアレンジを設定するにするには、1列目・2列目シートのヘッドレストを外し、1列目シートをハンドル側にスライドさせた後、完全にリクライニングさせ、2列目シートの座面部までもっていきます。
1-2列目フルフラットモードのメリット
1-2列目フルフラットモードのメリットは、セッティングが簡単なこと。
1列目シートのヘッドレストを外して背もたれを倒すだけなので、一瞬でセッティング可能です。
このシートアレンジは、どちらかというと家族4人などでの車中泊より、単身での車中泊や、サービスエリアでの小休憩に向いています。
1-2列目フルフラットモードのデメリット
1-2列目フルフラットモードのデメリットは、ゆったりとくつろげる空間が狭いことです。
このシートアレンジにしたときの、1列目から2列目シートまでの全長は約165㎝となります。
1列〜2列目全長:165cm
全長165㎝というと背の高い成人男性にはすこし狭く、寝転んだときには膝を曲げざるをえないでしょう。
1列目シートの背もたれと2列目シートの座面がフラットに近い平面となりますが、段差が多くできてしまうため長時間をリラックスして過ごすのには不向きです。
セレナの車中泊向けシートアレンジ②【スーパーカーゴモード】
つぎに紹介する車中泊用シートアレンジが、スーパーカーゴモードです。
3列目シートを跳ねあげ、1列目・2列目シートを前方へスライドさせることで設定できます。
このとき車の後方の荷室スペースに生まれるスペースが約177㎝。
荷室スペース全長:177cm
サイズ的には、1-2列目フルフラットモードと2-3列目フルフラットモードの中間になります。
スーパーカーゴモードのメリット
スーパーカーゴモードのいいところは、床が完全にフラットになることです。
荷室をそのまま床にするため、天井の高さも確保でき、圧迫感もかなり減ります。
高さは約120㎝にもなります。
家族での車中泊にも、向いていると言えるシートアレンジです。
スーパーカーゴモードのデメリット
スーパーカーゴモードのデメリットは、荷室スペースが少なくなることです。
他のシートアレンジではラゲッジルームを荷室として使えますが、スーパーカーゴモードでは、ここを居住空間とするため、どうしても荷物の置き場が少なくなってしまいます。
利用できる収納スペースは、ラゲッジルームの床下やフロントシート周りのみとなるので、家族全員分の荷物を置いておくには若干物足りなさがあるかもしれません。
セレナの車中泊向けシートアレンジ③【2-3列目フルフラットモード】
2-3列目フルフラットモードは、車中泊にはもっとも適したシートアレンジといえます。
このシートアレンジは、2列目シートのヘッドレストを外し、1列目・2列目シートをハンドル側にスライドさせ、2列目シートを3列目シートに密着させるまでリクライニングさせることでセッティングできます。
2-3列目フルフラットモードのメリット
2-3列目フルフラットモードのメリットは、居住空間が広くとれること。
このシートアレンジをしたとき、シートの全長が200㎝超のサイズとなります。
2列〜3列目全長:200cm超え
4人家族で車中泊するにも、十分耐えうるキャパシティです。
2-3列目フルフラットモードのデメリット
2-3列目フルフラットモードのデメリットが、2つあります。
一緒に過ごす家族から不満がもれないよう、確認しておきましょう。
シート間に段差ができる
このシートアレンジでは、フルフラットとは言いつつも、座面と背もたれの境界部分で段差ができてしまいます。
これでは横になっていると体に負担がかかり、腰が痛くなりそうです。
でも、ご安心ください。
段差を解消してくれるマットがあるので、これで完全なフルフラット状態を作れます。
この商品はロングセラーですぐに売り切れたり、通常より高く出品されたりしがちなので、気になる人はお早めに。
独立キャプテンシートは2列目シート間に隙間ができる
セレナのe-POWER搭載車は、独立キャプテンシート仕様です。
そのため左右の2列目シート間に溝ができてしまいます。
横スライドで左右シートを寄せることはできますが、アームレストがあるため完全には密着しないのですよね。
こちらの記事でe-POWER車の2列目シートについて詳しく解説しています。
一方で、e-POWERを搭載していない、S-ハイブリッド車・ガソリン車なら、溝がキレイに埋まります。
S-ハイブリッド車・ガソリン車では、2列目のシート間にスマートマルチセンターシートがあるからです。
なので、車中泊という観点では、e-POWERを搭載していないセレナの方が適していると言えます。
「じゃあ、e-POWER搭載車の場合は、どうしたらいいの?」
と思いますよね。あとに紹介するセレナ専用ベッドキットやエアベッドなどを利用すれば、e-POWER車でも快適に車中泊ができます。
セレナの車中泊おすすめグッズ6選
車中泊はワクワクするものですが、長時間を過ごすとなると、身体に負担がかからないよう工夫する必要があります。
車中泊をして楽しむどころか、疲れが溜まってしまっては本末転倒です。
そこで、おすすめなのが以下の車中泊グッズ。
- 段差解消シート
- エアマット
- ベッドキット
- サイドカーテン
- サンシェード
- ラゲッジネット
これらのグッズがあれば、車中泊がグッと快適になります。
セレナ車中泊おすすめグッズ① 段差解消シート
2-3列目フルフラットモードで問題になったのが、シート間の段差です。
この段差をなくして完全なフラットを実現してくれるのが「新型セレナC27系 段差解消シート くるマット」です。
シンプルなアイテムですが、これはあるのとないのとでは大違い。
日本製で安心感がありますよね。
デザインは以下の3種類です。
- クールなブラック
- かわいいブラウン×ホワイトのドット
- ナチュラルなチェック
男女ともにお好みのデザインが選べそうですね。
段差にジャストフィットしてくれるので、横になればすぐに眠れそうです。
洗濯もできるので、ずっと清潔を保てるのも嬉しいところです。
5年間経っても正常に使用できるとのこと。
使わないときは、手がるに持ち運べますし、収納にも困らないでしょう。
取り付けも簡単。置くだけです。
楽天ではカー用品ランキング各部門で1位を独占し、累計3万個売れています。
セレナは人気車種なので、お求めやすい価格のものはすぐになくなる可能性があります。
安いものが残っていれば、お早めの購入が吉。
セレナ車中泊おすすめグッズ② エアマット
手がるで低価格にシートをフラットにするには、エアマットがおすすめ。
さっきのくるマットも併用すれば、さらにフラットに。
付属の電動ポンプを使えば、わずか3~5分でベッドが完成するので手間いらず。
使用後は空気を抜いてコンパクトにすれば、置き場所にも困りません。ちゃんと収納袋もついています。
セレナ車中泊おすすめグッズ③ ベッドキット
本格的な車中泊にはベッドキットです。
ベッドキットがあれば、本格的な車中泊体験を味わうことができるでしょう。
「フレーム+ベッドマット」からなるこのアイテムは、車体に穴を開けることなく、加工なしで設置できます。
全長が197㎝、幅が132㎝とセレナC27にベストマッチ。
寝心地は最上級レベル。
レザーなので見た目にも高級感があります。
ベッドキットは本当に大人気で、すぐ売り切れてしまいがち。
下のリンク先に商品が表示されていれば、チャンスです。
セレナ車中泊おすすめグッズ④ サイドカーテン
>> Levolva C27系セレナ専用サイドカーテンセット
車中泊をするならカーテンは必須です。
日産純正のものもありますが、こちらはお高め。
純正のものはフロントガラス用カーテンが約2万円、他のガラス用が約6万円もします。
そこで、おすすめは社外品のカーテンです。もっとお求めやすい価格で手に入れられます。
セレナのおすすめカーテンは、「Levolva C27系セレナ専用サイドカーテンセット」です。
Levolvaのカーテンは高級感があり、セレナに上質な雰囲気をプラスしてくれます。
車中泊目的でなくとも、欲しくなるグッズです。
ご購入の際は、セレナ「C27」用であること、カーテン「セット」商品か否かを確認してください。
セレナ車中泊おすすめグッズ⑤ サンシェード
同じくLevolvaから、こちらはフロントガラス用サンシェードです。
カーテンを購入するなら、合わせてサンシェードもそろえたいですね。
夏の日差しもカットできます。
セレナ車中泊おすすめグッズ⑥ ラゲッジネット
車中泊グッズのベースを押さえたら、次は収納まわりも忘れずに。
天井にネットをはり、収納スペースとして利用するというのはおもしろい発想ですよね。
軽いものならここに収納できますし、何よりお子さんの喜ぶ姿が目に浮かびます。
まとめ:車中泊グッズでセレナC27の車中泊をアップグレードしよう
セレナC27の車中泊に最適なシートアレンジは、2-3列目フルフラットモードです。
このシートアレンジで、全長200㎝超えの空間を作り出すことができます。
ただ注意点として、シート間に段差ができること、e-POWER搭載車では2列目シート間に溝が生まれることがあります。
この問題を車中泊グッズでクリアしましょう。
簡単に取り入れられるのが段差解消シート。
低価格でも導入できるのはエアマット。
本格派にはセレナ専用ベッドキットです。
車中泊には目隠しも必須です。
収納力アップには、ラゲッジネットがおすすめ。
ここで紹介したグッズ以外にも、車中泊には充電器・ランタンなどがあるといいですね。
夏にはクーラーボックス・扇風機、冬は毛布などもあればいいでしょう。
せっかく車中泊するなら、快適グッズまでそろえ、思い出に残るひとときにしたいですね。