「残クレを申し込もうとしているけど、審査に通るか不安」
「残クレの審査に落ちたけど車が欲しい!なんとかして審査に通る方法はないか?」
このように悩んでいる方はいらっしゃるのではないでしょうか?
残クレの審査は、年収やローンの借入れ状況など様々な要因で決まります。
今回の記事では、残クレの仕組みから審査基準、審査落ちしたときの対処法までをわかりやすく解説します。残クレの審査に落ちた場合でも、カーリースのような別の手段で欲しい車に乗る方法もあります。
充実したカーライフを過ごすためにも、欲しい車におトクに乗れる情報は重宝するはずです。ぜひ最後まで読んでいってください。
残クレの仕組みはどうなっている?
残クレとは、残価設定クレジット(ローン)の略で、車両価格から残価を引いた金額を毎月支払う仕組みです。
「残価」とは、ローン支払い最終回時点における車の価値です。例えばローン支払期間を5年とすると、5年後に車を売却する際の下取り想定価格が「残価」となります。
車両価格から残価を引いた金額でローンを組むことになるため、通常のローンに比べて毎月の支払額が安くなることがメリットです。ただし、ローン支払い完了時点で車両の残価分の支払いが済んでいないため、次の方法のいずれかで残価を精算する必要があります。
- 同じメーカーの別の車に乗り換え
- 残価分を支払い買い取る
- 車を返却する
いずれにせよ、残クレは毎月の支払額を抑えつつ、定期的に新しい車に乗り換えたい方にはおすすめの支払い方法です。
残クレの審査基準とは
残クレにおけるローンの審査基準は、基本的に通常のローンとなんら変わりありません。
金融機関ごとに審査基準は異なりますが、基本的には支払い能力があるかどうかを見られます。具体的には次のような項目が該当します。
- 年収
- 信用情報
- 勤続年数
- ほかの借入れ状況
ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
年収
ローンの審査基準として最も重要なのが年収です。
借入れすることができる上限の金額は、年収の30~40%と言われています。
つまり年収400万円の場合は、借入れ可能な額は120万円~160万円までとなります。
また、カーローンの審査が通る最低年収はおよそ150万円が一般的な基準とされています。そのため、年収150万円未満の場合は、カーローンの融資を受けることは難しいです。
購入したい車の価格がローン上限を超えているようであれば、頭金を追加するなどの対策をとる必要があります。
信用情報
信用情報もローンの審査基準として使われます。
信用情報とは、その人が過去にクレジットカードやローンの支払いにおいてどのような取り引きをしたかの情報であり、毎月の支払いに遅延や滞納が生じたりしてしまうと「信用情報にキズがついた」状態となり、その後の審査に通りにくくなります。
一度滞納してしまうとその後一切審査に通らなくなる、ということはありません。
一般的には5~10年程度で滞納した事実は記録から削除されます。
ローンの支払いは毎月確実に行い、また万が一支払い忘れてしまった場合にはすぐに連絡して入金するようにしましょう。
カーローンに限らず、住宅ローンなどでも審査が通りにくくなるため注意が必要です。
勤続年数
勤続年数が1年未満などと短い場合、審査に通りにくくなることがあります。
審査では利用者の収入が安定しており、十分な返済能力があるかどうかが重視されるのですが、勤続年数が短いと収入が不安定で返済能力が低いと見なされるためです。
社会人1年目や、転職したばかりの人などは注意が必要です。
ただしキャリアアップを目的とした転職の場合は審査が通ることもあるため、決して嘘をつくようなことはしないでください。
年収アップや役職が上がる場合などは、キャリアアップ目的とみなされます。
また雇用形態も審査基準になります。正社員や公務員は審査が通ることが多いですが、自営業やバイト・パートなどの場合は審査が通りにくいです。
ほかの借入れ状況
年収に対して、ローン支払額の年間返済額上限が決められています。
年間返済額はカーローン以外の全てのローンが含まれるため、注意が必要です。
上限は年収の25~35%とされており、住宅ローンを組んでいる人やクレジットカードのキャッシングを利用している人は審査に引っかかる可能性もあります。
他の借り入れの状況などを見て、カーローンを組む金額を調整して金額を落とす必要なども出てきます。住宅ローンなどの金額が大きいものを除いては、カーローンを組む前に支払いを完済しておくのもひとつの手です。
残クレの審査に落ちたらどうする?
残クレの審査に落ちるということは、現在の収入に見合ったローンの金額ではないという可能性があるため、ローンを組む金額を見直すことが大事です。
ただしどうしても車が欲しい場合は、次のような対策での購入も考えてみてもよいかもしれません。
- 車種・グレードを検討し直す
- 保証人を立てる
- カーリースを利用する
ひとつひとつ見ていきます。
車種・グレードを検討し直す
車種やグレードを見直すことで、ローンの支払額を減らすことが最も良い手段です。
現在の年収に対して借入額が大きすぎるという理由で審査が通らないのであれば、支払額を減らすことは最も有効な手段となります。また、支払額を減らすという観点であれば、頭金を入れることも有効です。自分の支払い能力に合った車を選ぶようにしましょう。
グレードの見直しだけでもかなりの額を減らすことができます。
これから数年かけて一定の額を支払い続けることになるため、審査ギリギリで通ったローンはリスクがあることを理解しておきましょう。
保証人を立てる
ディーラーローンの場合は基本的には保証人は必要ありません。ローンの支払いが終わるまでは車の所有者がディーラーとなることと、車が担保となるため保証人がいらないことが多いです。また、金融機関のローンの場合も、保証会社を通してローンを組むため保証人が不要となるケースが多いです。
ただし、契約者が未成年であったり、アルバイトなどで収入が少なかったりする場合は「連帯保証人」が必要となります。「連帯保証人」と「保証人」は異なります。
保証人 ・・・ 契約者に支払い能力がある場合は代わりの返済をする必要が無い
連帯保証人 ・・・契約者と同じく返済義務があり、支払いを求められた場合に応じる必要がある
審査が通らない場合は「連帯保証人」を立てることで審査が通ることもあります。
ただし、連帯保証人にも返済義務が生じることをよく理解しておく必要があります。
カーリースを利用する
カーリースとは、毎月一定額を支払うことで車に乗ることができるシステムです。ローンとの違いは、税金や車検などのような維持費も毎月の支払いに含まれていることです。
車に関する支払いが毎月ほぼ固定となるため、資金面で予定が立てやすいことがメリットとして挙げられます。ただし、デメリットとしては「リース」であるためリース会社が車の所有者となることです。
毎月の走行可能距離も定められていたり、車のカスタマイズができなかったりと制限が多いです。また、契約の途中解約が認められていないため、事故などに特に気を付ける必要があります。
カーリースとはどんなサービスかわかりやすく解説した記事も参考にしてみてください。
残クレ利用するならカーリースがおすすめ
残クレとカーリースは、残価分を車両価格から差し引くことができるため仕組みは似ています。ただし、カーリースはローンとは違い借入れではないため、金利がありません。
カーローンの金利は、ディーラーローンの場合だと4~8%程度となっています。例えば200万円分のローン残高の場合は、初年度は最大16万円の利息が発生してしまいます。
カーリースには上記のような利息分の支払いがないため、カーローンに比べておトクに車に乗ることができます。また、次のような人には残クレよりカーリースがおすすめです。
- 頭金や初期費用なしで車に乗りたい人
- マイカーのように長く乗りたい人
- 車の維持費を定額でわかりやすくしたい人
それぞれ詳しく解説していきます。
頭金や初期費用なしで車に乗りたい人
カーリースはローンとは異なるため頭金が不要です。また、購入時の初期費用に関してもかかりません。
通常ローンを組む場合は、初期費用が車体価格の10~20%程度必要となります。たとえば、初期費用は環境性能割(旧:自動車取得税)や登録費用などが該当します。
また、毎月の支払額も残価分を車体価格から差し引いた額となるため、通常の車体価格より安くなります。
手元にまとまったお金が無くても、頭金や初期費用なしで購入できるためカーリースはおすすめです。
マイカーのように長く乗りたい人
カーリースの契約期間は1~11年の間で選択することができます。11年契約とした場合は、マイカーのように長く車に乗ることが出来ることがカーリースのメリットでもあります。
残クレの場合は3~5年ほどの契約期間なので、残クレと比較するとかなり長い期間となってます。
短い期間では1年契約とすることもできるので、自分のライフプランに合わせて契約期間を設定できるのも魅力のひとつです。
ただし、契約の途中解約はできないので最初によく考えて期間を設定するようにしましょう。
車体から残価を差し引いた金額を契約の月数で割るため、契約期間が長ければ長いほど毎月の支払額が安くなります。
車の維持費を定額でわかりやすくしたい人
残クレなどのカーローンの場合は、毎月の支払いとは別に維持費がかかります。カーリースの場合は、ある程度の維持費も込みで毎月の支払額が設定されます。車に関する出費が毎月一定となるため、家計の管理がしやすくなります。
毎月の支払いに組み込まれる維持費は次のようなものがあります。
- 自賠責保険
- 車検費用(メンテナンスパック加入が条件)
- エンジンオイルなどの消耗品(メンテナンスパック加入が条件)
ただし、次の維持費は別途発生するので注意が必要です。
- 燃料代
- 任意保険
- 駐車場代
車検代などは一度に支払う金額が大きいため、カーリースにすることで急な出費を分散することができます。車への出費の管理を簡素化したい人にはおすすめです。
カーリースと中古車購入の比較についても、ぜひ知っておいてください。
まとめ
今回は残クレの審査に落ちた場合の対処法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
残クレの審査に落ちた場合の対処法は次の3つがあります。
- 車種・グレードを検討し直す
- 保証人を立てる
- カーリースを利用する
上記の中でも、カーリースについては特におすすめです。
残クレの審査が落ちた場合でもカーリースでは通る場合や、またリース会社によっても基準が異なるため一度検討してみることをおすすめします。
残価が差し引かれるという仕組みは残クレと似ていますが、カーリースならではのメリットも多くあります。例えば、利息が発生しない点や、契約が11年と長いためマイカーのように使える点などがあります。
自分のライフプランに合った契約が設定できるため、残クレの審査に落ちてしまった方や車の購入を考えている方はカーリースを考えてみてはいかがでしょうか?