セレナが4度目のフルモデルチェンジで「セレナC27」になったのが2016年8月。
この新型セレナの人気グレードが、ハイウェイスターです。
これは標準グレードとはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事は2019年8月のマイナーチェンジ以前の、いわば”セレナC27前期”についてものです。
目次
新型セレナ 基本グレードの種類と違い
セレナのグレード

まずセレナの基本的なグレードについて整理しましょう。
セレナは大きく次のように分類されます。
- ベースグレード(S・X・G)
- ハイウェイスター
- ニスモ(NISMO)
- オーテック(AUTECH)
ニスモとオーテックはスポーツ仕様です。
日産純正のコンプリートカー。
これらは他の一般的なグレードとは少し異なるモデルになるのでこれ以降の説明からは割愛します。
各グレードの特徴
ベースグレードのうちSグレードはガソリン車です。
Xは最もノーマルなグレード。
Gは新型セレナのなかで上級グレードという位置付けです。
そしてハイウェイスターは、後に具体的にみていきますが、エアロパーツ・グリルといった専用エクステリアが特徴です。
これらベースグレードとハイウェイスターの上に、特別仕様であるV系とe-POWERが加わっていくことになります。
なんとなく、セレナのグレードが全体的におわかりいただけたでしょうか。
新型セレナはe-POWER搭載車・非搭載車に分かれる

新型セレナはe-POWER搭載かどうかという観点では、次のように分類することができます。
- X
- XV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターV
- S
- X
- XVセレクションⅡ
- G
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
e-POWER非搭載車はSがガソリン車である以外、残り全車がマイルドハイブリッド=S-ハイブリット搭載車です。
こうしてe-POWER搭載車か非搭載車かに大きく分けて考えるとスッキリします。
e-POWER搭載車は比較的シンプルな4グレード構成。
パッと見わたしにくいのはe-POWER非搭載車の方です。
ハイウェイスターだけでも3つありますね。
次はそのハイウェイスターグレード、そしてV・VセレクションⅡについてみてみましょう。
新型セレナ ハイウェイスターとV・VセレクションⅡ
新型セレナにはベースグレードとハイウェイスターがあり、その上にVとVセレクションⅡというのが絡んできてややこしいですよね。
それぞれどのように違うのでしょう。
ハイウェイスター系

セレナのe-POWER非搭載車でハイウェイスターと名のつくものは
- ハイウェイスター
- ハイウェイスター「VセレクションⅡ」
- ハイウェイスター「G」
という3タイプがあります。
Gは基本装備が充実した上位グレードでしたね。
では「V」「VセレクションⅡ」とつくのはどんなグレードなのでしょうか。
特別仕様のV・VセレクションⅡ

まず「Vセレクション」について解説します。
Vセレクションは大きな意味合いとしてはGに似ています。
最初からいくつかのオプションが装備された特別仕様車です。
セレナがフルモデルチェンジしてC27型になった翌年、2017年5月に追加されました。
ここで、Xをベースとする「XVセレクション」、ハイウェイスターをベースとする「ハイウェイスターVセレクション」が設定されます。
このVセレクションが2018年9月、「Vセレクション”Ⅱ”」になります。
安全装備の充実化によりバージョンアップしました。
しかし、またややこしいのが、すべてがV→VⅡとなったわけではないのですね。
VⅡとなったグレードは、X・ハイウェイスターです。
e-POWER X・e-POWER ハイウェイスターは「V」のままです。
ちなみに2018年になってから、XVセレクションとハイウェイスターVセレクションに「防水シート車」が追加設定されています。
以上まとめると、V・VセレクションⅡには、防水シート車も含めると以下のようなグレード構成になります。
- e-POWER XV
- e-POWER XVの防水シート車
- e-POWER ハイウェイスターV
- e-POWER ハイウェイスターVの防水シート車
VⅡ系
- XVセレクションⅡ
- XVセレクションⅡの防水シート車
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターVセレクションⅡの防水シート車
どうでしょうか。
こうして一つ一つみていけば各グレードについて、文字の上でだけでも、かなり整理されてきたのではないでしょうか。
新型セレナは全体としてこのようなグレード構成になっています。
ベースグレードがあり、e-POWERがあり、ハイウェイスターがあり、特別なGやV・VⅡがあり…ということですね。
ここまで長かったですが、これでやっとハイウェイスターというグレードの、セレナグレード全体のなかでのポジションをみていく準備が整いました。
それでは日産サイトの諸元表をもとにハイウェイスターと他のグレードの違いについてみていきたいと思います。
あとはサクサクと進みます。
新型セレナ(C27型)ハイウェイスターと他のグレードで違いがあるもの
日産ウェブカタログの「価格・スペック」ページの下方に「主要装備一覧/諸元表:セレナ」というのがあります。
できればそこからダウンロードできるPDFファイルを参照しながら、ハイウェイスターと他のグレードとの違いを確認してください。
次からはハイウェイスター系で他のグレードとの標準装備で違いがあるものについてご紹介しています。
なお「ハイウェイスター系」とは以下のものを指しています。
- e-POWERハイウェイスター
- e-POWERハイウェイスターV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
視界
ヘッドランプ

ヘッドランプについてハイウェイスター系はハロゲンヘッドランプで、かつ
- マニュアルレベライザー
- ハイウェイスター専用インナーパネル
が付きます。
マニュアルレベライザーとは、ヘッドライトの光軸を調整するためのシステム。
ハイウェイスター専用インナーパネルは、ヘッドライト内側のパネルです。
SとX・XV(e-POWER含む)は同じくハロゲンヘッドランプですが、マニュアルレベライザーのみが付きます。
運転席まわり
ステアリング

ハイウェイスター系とGは本革巻3本スポークステアリングが標準装備となります。
他グレードはメーカーオプションで選択できるようになっています。
シート

ハイウェイスター系はシート地がジャカード織物/トリコット。
他グレードは織物/トリコットです。
外装/タイヤ・ホイール
外装

ここが最もハイウェイスター系と他のグレードで異なるところです。
すなわちハイウェイスター系の「顔」となる部分。
e-POWER車にはフロントグリルにブルーラインが施されますが、これがX系(X・XV)では1本なのに対しハイウェイスター系では2本となります。
ボディライン全体もよりダイナミックにドレスアップされます。
ハイウェイスター系は「ハイウェイスター専用外装」となります。
- フロントグリル
- フロントエアロバンパー
- リヤエアロバンパー
- サイドシルプロテクター
- エンブレム
やはりハイウェイスターはフロント・リヤ・サイドとどこからみてもカッコいいですね。
スライドドア

スライドドアは、ハイウェイスターはメーカーオプションでハンズフリーオートスライドドア(助手席側)にすることができます。
ハイウェイスターG、e-POWERハイウェイスターV、ハイウェイスターVセレクションⅡではこれが両側になります。
ハイウェイスターGは標準装備として、後二者は「V、VセレクションⅡ特別装備」として。
タイヤ

ハイウェイスターGは16インチアルミホイールが標準装備。
ハイウェイスターVセレクションⅡはV、VセレクションⅡ特別装備で、ハイウェイスターはメーカーオプションで16インチに。
ハイウェイスターの標準装備は15インチアルミホイールです。
e-POWERは15インチエアロアルミホイールが標準装備。
タイヤはスペック上細かな違いがありますね。
新型セレナ(C27型)ハイウェイスターの違いのまとめ
グレード構成が非常にバラエティ豊かな新型セレナ(C27型)。
人気のハイウェイスターと他のグレードとの違いをみていく前提として、まず新型セレナの基本グレードについて理解をしました。
ベースグレードとしてS・X・Gがあります。
そしてハイウェイスターがあります。
e-POWERがあります。
Vセレクションは特別仕様車。
バージョンアップされてVセレクションⅡに。
これらの大きな分類をもとに、ハイウェイスターについて、他のグレードと異なる標準装備をみてきました。
最もハイウェイスター系を代表するのはハイウェイスター専用外装。
グリル、バンパーがパワーアップしています。
やはりここが最大の魅力ですよね。
2019年8月マイナーチェンジでは、さらに力強い外装デザインとなりました。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。
✳︎画像はすべて日産サイトからの引用
さて、こんな魅力的な日産セレナですが、少しでもお安く購入したいですよね。
これからご紹介するセレナ値引きの3つの裏技は、他のブログではあまり書かれていません。
ですが、かなり簡単に、しかも大幅な値引きを実現できます。
文章は長いですが、ゆっくりと読み進めてくださいね。
まず知ってほしいのが、ディーラーの自動車下取り価格はボッタクリという事実です。
セレナを購入する際には、あなたのマイカーを絶対にディーラーに出してはいけません。
ディーラーの仕事は、以下のどちらでしょう?
- 新車を売る
- 下取りをする
そう、ディーラーの仕事は「新車を売る」ことですよね。
これを念頭におきつつ、読み進めてください。
それでは、3ステップで解説していきます。
ステップ1:新車見積もりをする
セレナを購入するとき、日産販売店を1軒1軒まわっていませんか?
多くのディーラーをまわるのは、時間がかかるし、骨が折れますよね。
ライバル車であるヴォクシーやステップワゴンなどの見積もりをとるのも、ひと苦労です。
そこで、在宅で複数ディーラーからセレナの新車見積もりができる、MOTAを紹介します。
■ネットで見積り簡単比較■ MOTA無料オンライン新車見積り!
MOTAではオンライン上で見積もりができるので、わざわざライバル車の見積もりをとりに行くため、貴重な時間をつぶす必要はありません。
言葉巧みなディーラーとの会話を避けることもできます。
このサイト利用すれば、簡単に複数ディーラーからセレナの値引き額を知ることができますよ。
これでMOTAからの見積書を利用し、有利に価格交渉を始められるようになります。
ステップ2:一括車買取査定をする
ステップ2で利用するのは、無料の一括車買取査定サイトです。
一括車買取査定サイトは1社のみからの査定というところもありますが、ここで使用するのは複数の買い取り業者から査定をだしてもらうサイトです。
1社の査定では言い値から値上がりする可能性は低いですが、数社を競わせることで思いもよらない価格に跳ね上がることもあります。
この業界では後出しじゃんけんの法則というものがあり、他社より1円でも高い買取価格を提示するという習慣があるので、複数の買い取り業者から買取の見積もりをとることが重要です。
一括車買取査定サイトで査定の見積もりを出してもらい、マイカーの買取価格を把握しておきましょう。
そこで、より高い買い取り価格を引き出すために、優良サイトをご紹介します。
MOTA車買取のメリットは、次の3つ。
- しつこい営業電話はナシ
- 査定額が出るまでネットで完結
- 最大20社比較で高く売れる
MOTA車買取なら、高額査定の会社が事前に分かるのに加え、連絡があるのは高額査定の(最大)3社のみ。よくある営業電話の嵐に巻き込まれる心配は、ありません。
査定が終わると、高い査定額を提示してくれた3社から電話がくるので、実際に現物のマイカーを確認しにきてもらいましょう。
しかし、ここではまだ、実際に買い取りを決定してはいけません。
「ディーラーで新車を契約してから」などと言って、とりあえずはその日はお引きとり願いましょう。
今回の目的は、マイカーの買取額を把握しておくことであり、それが新車の大幅な値引きを実現するための重要なポイントになるからです。
ステップ3:ディーラーで値引き交渉をする
このステップ3が、1番キモとなるところです。
ステップ1で行った、MOTA新車見積もりの結果をディーラーに提示した上で、セレナを新車で買うときの見積もりを出してもらいます。
見積もりを出してもらうとき、「下取りあり」と「下取りなし」の見積もりを選ぶことになりますが、必ず下取りありの見積もりを出してもらいましょう。
あなたが持っていったMOTA新車見積もりの結果をみたディーラーは、MOTAの値引き額よりさらに安くなった見積もりを提示してくるはずです。
しかし、そこで「よかった、よかった」と満足してはいけません。
実際は、値引きなどまったく、されてはいないのです。
ここで、ディーラーは値引き充当というテクニックを使ってきます。
値引き充当という言葉を知っていますか?
聞き慣れない言葉かと思いますが、説明しますね。
値引き充当とは、値引き額を高くするかわりに下取り価格を安くして、大幅な値引きをしたように見せかけるテクニックです。
具体的に、説明しますね。
最初に提示された値引額が、10万円だとします。
200万円 − 値引額10万円 − 下取り価格40万円 = 150万円
これが値引き充当を使って、値引き額を20万円にした場合、
200万円 − 値引額20万円 − 下取り価格30万円 = 150万円
後者ではたしかに値引額が10万円→20万円と上がっていますが、その代わりに下取り価格が下がっていますよね。
だから、どちらも結果は150万円と同じなのです。
つまり、値引額が大きくなっているのは見せかけだけで、実は下取り価格を下げる操作を裏で行っています。
これが値引充当というテクニックです。
ディーラーは、最初の下取り価格をあなたには伝えていませんので、普通の人は値引き充当をされていることには気がつきませんよね。
しかし、あなたはステップ2(MOTA一括車買取査定)で、ご自身の車が買取業者ではいくらで買い取ってもらえるかを知っています。
ディーラーがあなたのマイカーを、どれだけ安く買い取ろうとしているのかがわかるわけです。
そのため、値引き充当にだまされることはありません。
そして、ここからが最重要ポイント。
ディーラーに「その値引き額でいいので、下取りは無しにしてください」と申し出るのです。
どういうことか説明します。
ディーラーは、値引き充当する前提で、大幅な値引き額を提示しました。
ここで、あなたが下取りなしに変更したとしても、ディーラーは客であるあなたに、値引き充当のことなど言えません。
「下取り価格をボッタくるつもりで値引きをしました」とは、口が裂けても言えないのです。
もしも、ディーラーに下取り無しに変更した理由を聞かれたら、「大幅に値下げをしてもらったので、今乗っている車は同僚に安く売る」などと言えばいいのです。
今乗っているお車は、ステップ2で事前に査定をしてもらった買取業者で、一番高値を出した業者に買い取ってもらいましょう。
これにより、
- セレナの大幅な値引き(ディーラー)
- マイカーの高額な買取(MOTA買取業者)
という2つが同時に実現し、いちばんお得にセレナが購入できるようになります。
これが値引き充当を逆手に取り、大幅な値引きを実現する方法です。
それでは、もういちど復習しておきましょう。
ステップ1では、新車見積もりサイトで、セレナの値引額を把握しておきます。
■ネットで見積り簡単比較■ MOTA無料オンライン新車見積り!
ステップ2では、一括車買取査定サイトで、あなたのマイカーの下取り価格を調べておきます。
ステップ3では、ディーラーに「下取りあり」で大幅値引きを提示させた後、下取りを撤回し、手順2で一番高額な査定を出した業者に、あなたのマイカーを売却します。
以上が、セレナを最大限お求めやすく購入する3ステップです。
では、あなたが笑ってセレナに乗られている姿を楽しみにしています。
事前準備が9割です。
ぜひ試してみてくださいね。