セレナのなかでもフロントグリルなど専用外装で標準グレードとは一線を画するのが「ハイウェイスター」グレードです。
ハイウェイスターが気になるけど、標準グレードとどのような違いがあるのかよくわからないという人のために、ハイウェイスターの仕様について解説しました。
本記事は、セレナC27前期に関するハイウェイスター情報について掲載しています。グレードの並びと装備は、2018年9月の一部改良のあと(前期の最後の形。2019年7月まで)のものです。2019年8月からの後期でグレード名がどう変わったかは、「セレナC27の全グレード」の最後にまとめました。
先に違いの要点だけ書くと、ハイウェイスターと標準グレードの差は、専用外装・車体の大きさ(3ナンバー)・専用サスペンション・ヘッドランプ・ステアリング・シート地です。細かい中身は後半の「セレナC27ハイウェイスターと他のグレードとの違い」で順に説明します。
なお、セレナは2022年11月にフルモデルチェンジが発表され、今の現行はC28です。C28にも「ハイウェイスターV」がありますが、この記事はC27の話です。C28の最上位グレードについては「セレナ ルキシオン 後悔の分かれ目は?価格差の中身を整理」で解説しています。
セレナC27の各グレード基礎知識
まずはセレナのグレードについて大きな分類を示しておきます。
セレナのグレード大分類

セレナは大きく次のように分類されます。
- ベースグレード「S」「X」「G」
- ハイウェイスター
- ニスモ
- オーテック
ベースグレードを基に「ハイウェイスターG」「e-POWER X」「e-POWER ハイウェイスター」などと組み合わされていきます。
ニスモとオーテックはスポーツ仕様となっており、一般的なグレードとは少し異なるモデルになるため本記事では割愛します。ニスモは「新型セレナニスモの仕様はどうなっているのか?価格・スペックを紹介」、オーテックは「セレナe-POWERオーテックの評価【標準セレナとの違いがわかる】」で別にまとめています。
各グレードの概要
カタログの主なグレードでは、ベースグレードのうち「S」のみ純粋なガソリン車となります。それ以外のガソリン車はスマートシンプルハイブリッド(S-ハイブリッド)を搭載しています。なお、価格表には「S」の下に「B」というグレードもあり、2WDの「B」も純粋なガソリン車です(2018年9月の価格表)。
「X」は最も標準的なグレードといえます。「G」は上級グレードという位置付けです。
そしてハイウェイスターは、エアロパーツ・フロントグリルといった専用外装が特徴です。
さらに、このようなベースグレードとハイウェイスターに加えて特別仕様であるV系と、新パワートレインe-POWERが加わり、セレナの全グレードを構成していきます。
まずはなんとなくでも大丈夫なので、セレナのグレード概要について理解しておいてください。
セレナC27の全グレード

セレナC27の全グレードは、以下のようになります(2018年9月の一部改良のあと、前期の最後の形です)。
- e-POWER X
- e-POWER XV
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- S(ガソリン車)
- X
- XVセレクションⅡ
- G
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
e-POWER車は4グレードからなり、「X」をベースとした2グレードとハイウェイスター系の2グレードとなります。
カタログの主なグレードでは、e-POWERを搭載していないセレナは全7グレードで、ガソリン車「S」の1グレード、ハイブリッド車が6グレード (そのうち3グレードがハイウェイスター系)です。
ちなみに、2019年8月のマイナーチェンジからの後期では、グレードの名前が変わりました。S-ハイブリッド車もe-POWER車も、次の6つにそろっています(ガソリン車は「B」「S」のまま)。
- X
- XV
- G
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターV
- ハイウェイスターG
前期の「X VセレクションⅡ」「ハイウェイスター VセレクションⅡ」の位置に当たるのが、後期の「XV」「ハイウェイスターV」です。e-POWER車は頭に「e-POWER」が付き、後期で「e-POWER G」「e-POWER ハイウェイスターG」が加わりました。4WDには、前期・後期とも「ハイウェイスターG」の設定がありません(2018年9月と2019年8月の価格表)。中古車を「ハイウェイスターV」で探すと、前期のe-POWER車と後期の車が混ざって出てくるので、年式も合わせて確かめてください。後期のハイウェイスターは、専用の「ダブルVモーショングリル」と縦長のリヤコンビネーションランプで見た目も変わりました。後期の外観と安全装備の違いは「セレナC27後期のマイナーチェンジ内容とは?C26前期&後期・C27前期と比較」に書いています。
では次に、ハイウェイスターグレードと「V」・「VセレクションⅡ」について解説します。
セレナC27 ハイウェイスターとV・VセレクションⅡ
セレナC27には標準モデルであるベースグレードとハイウェイスター系列があり、その上に「V」と「VセレクションⅡ」というのが絡んできてややこしいですよね。
それぞれどのように違うのでしょう。
ハイウェイスターグレード

ハイウェイスターグレードには、以下の5種類があります。
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
「G」は、基本装備が充実した上位グレードです。
一方で「V」「VセレクションⅡ」とは、特別装備を備えたグレードで、わかりやすくいうと上位グレードである「G」のような装備がプラスされたワンランク上のモデルとなります。
「V」「VセレクションⅡ」の特徴

「V」「VセレクションⅡ」を冠するグレードには以下のものがあります。
- e-POWER X「V」
- e-POWER ハイウェイスター「V」
- X「VセレクションⅡ」
- ハイウェイスター「VセレクションⅡ」
このうちまず「Vセレクション」について解説します。
「Vセレクション」は、大きな意味合いとしては「G」に似ており、最初からいくつかのオプションが装備された特別仕様となっています。
セレナがフルモデルチェンジしてC27型になった翌年、2017年5月に追加されたのが「V」です。
ここで、Xをベースとする「XVセレクション」、ハイウェイスターをベースとする「ハイウェイスターVセレクション」が設定されます。
このVセレクションが2018年9月、「Vセレクション”Ⅱ”」になります。
「VセレクションⅡ」は、安全装備の充実化によりさらにバージョンアップしました。
しかしややこしいのが、すべての「Vセレクション」が「VセレクションⅡ」に置き換わったのではないことです。
「VセレクションⅡ」となったグレードは「X」「ハイウェイスター」で、e-POWER車は「e-POWER XV」「e-POWER ハイウェイスターV」という名前のままで、VセレクションⅡにはなりませんでした。
ちなみに2018年になってから、「XVセレクション」と「ハイウェイスターVセレクション」に「防水シート車」が追加設定されました。
つまり、「V」「VセレクションⅡ」は、防水シート車も含めると以下のようなグレード構成になります。
- e-POWER X「V」
- e-POWER X「V 防水シート車」
- e-POWER ハイウェイスター「V」
- e-POWER ハイウェイスター「V 防水シート車」
- X「VセレクションⅡ」
- X「VセレクションⅡ 防水シート車」
- ハイウェイスター「VセレクションⅡ」
- ハイウェイスター「VセレクションⅡ 防水シート車」
この「V」「VセレクションⅡ」まで理解できるとセレナの全グレードについて正確に理解できるようになります。
ベースグレードがあり、e-POWERがあり、ハイウェイスターがあり、特別な「G」、そして「V」・「VセレクションⅡ」がある、ということですね。
では、前置きが長かったですが、ここからハイウェイスターと他のグレードとの違いについて解説していきます。
セレナC27ハイウェイスターと他のグレードとの違い
ここから外装・内装などハイウェイスター独自の装備について解説します。
日産の過去モデル資料で2018年9月版の諸元表を参照できますので、できればそちらを参照しながら読み進めてもらうと理解が進みます。
繰り返しになりますが、ハイウェイスターグレードは以下になります。
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
個別の装備に入る前に、いちばん大きな違いを先に押さえておきます。車体の大きさです。
ハイウェイスター系の5グレードは、全長4,770mm×全幅1,740mmの3ナンバーです。標準系(S・X・X VセレクションⅡ・Gと、e-POWER X・e-POWER XV)は全長4,690mm×全幅1,695mmの5ナンバーで、全高(2WD 1,865mm・4WD 1,875mm)はどちらも同じです。全幅が45mm広いので、狭い駐車場では差を感じます。自動車税は排気量で決まるので、3ナンバーになっても税額は変わりません。
足まわりも違います。ハイウェイスター系の5グレードにはハイウェイスター専用サスペンションが標準で付きます。最小回転半径は15インチタイヤの車が5.5m、16インチを履く「ハイウェイスターG」と2WDの「ハイウェイスターVセレクションⅡ」が5.7mです(ハイウェイスターも、オプションで16インチにすると5.7m)。数字は2018年9月版の諸元表によります。
視界
ヘッドランプ

ハイウェイスターのヘッドランプはグレードで違います。「ハイウェイスター」と「e-POWER ハイウェイスター」はハロゲンヘッドランプで、以下のものを装備します。
- マニュアルレベライザー
- ハイウェイスター専用インナーパネル
マニュアルレベライザーとは、ヘッドライトの光軸を調整するためのシステムです。ハロゲンヘッドランプの標準グレードにも付いているので、ハイウェイスター専用なのはインナーパネルのほうです。
ハイウェイスター専用インナーパネルは、ヘッドライト内側のパネルです。
一方、「ハイウェイスターG」はLEDヘッドランプ(ロービーム・オートレベライザー付)が標準装備で、「ハイウェイスターVセレクションⅡ」と「e-POWER ハイウェイスターV」にもV系の特別装備としてLEDヘッドランプが付きます。ハイウェイスター系の中でLEDヘッドランプの車を探すなら、この3グレードです。
運転席まわり
ステアリング

ハイウェイスターと「G」は、本革巻3本スポークステアリングが標準装備となります。
その他のグレードはメーカーオプションでのみ選択できるようになっています。
シート

ハイウェイスターはシート地が、ジャカード織物/トリコットです。
その他のグレードは織物/トリコットです。
外装/タイヤ・ホイール
外装

最もハイウェイスターらしさが表れているのが、フロントグリルです。
セレナはe-POWER車のフロントグリルにブルーラインが施されますが、これがハイウェイスターでは2本となり、よりスタイリッシュなデザインとなります。
ハイウェイスターはフロントグリル以外の外装もよりダイナミックにドレスアップされ、以下のような「ハイウェイスター専用外装」が施されます。
- フロントグリル
- フロントエアロバンパー
- リヤエアロバンパー
- サイドシルプロテクター
- エンブレム
ハイウェイスターは正面からだけではなく、側面や背面から見ても独特の存在感があります。
スライドドア

スライドドアは、ハイウェイスターはメーカーオプションでハンズフリーオートスライドドア(助手席側)にすることができます。
「ハイウェイスターG」、e-POWER「ハイウェイスターV」、「ハイウェイスターVセレクションⅡ」ではハンズフリーオートスライドドアが両側になります。
タイヤ

「ハイウェイスターG」は16インチアルミホイールが標準装備されています。
「ハイウェイスターVセレクションⅡ」は、2WD車に限り「V、VセレクションⅡ」特別装備として16インチが付きます(4WD車は15インチ)。ハイウェイスターは、2WD車のメーカーオプション(助手席側ハンズフリーオートスライドドアとのセット)で16インチにできます。
ハイウェイスターの標準装備は15インチアルミホイールです。
e-POWERは15インチエアロアルミホイールが標準装備。
タイヤの大きさは、15インチの車が195/65R15、16インチの車が195/60R16です。
セレナC27ハイウェイスターの違いのまとめ
人気のハイウェイスターと他のグレードとの違いを解説する前提として、まずセレナC27の概要について解説しました。
もう一度まとめておきます。
- e-POWER X
- e-POWER XV
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- S(ガソリン車)
- X
- XVセレクションⅡ
- G
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
ハイウェイスターの専用装備となるのが以下のものです。
- ハイウェイスター専用インナーパネル(ハロゲンヘッドランプの車)
- 本革巻3本スポークステアリング
- ジャカード織物/トリコット
- ハイウェイスター専用外装
- 16インチアルミホイール(ハイウェイスターG・2WDのハイウェイスターVセレクションⅡ)
- 3ナンバーの車体(全長4,770mm×全幅1,740mm)
- ハイウェイスター専用サスペンション
ハイウェイスターに注目している人は参考にしてください。
✳︎画像はすべて日産サイトからの引用
