セレナのなかでもフロントグリルなど専用外装で標準グレードとは一線を画するのが「ハイウェイスター」グレードです。
ハイウェイスターが気になるけど、標準グレードとどのような違いがあるのかよくわからないという人のために、ハイウェイスターの仕様について解説しました。
本記事は、セレナC27前期に関するハイウェイスター情報について掲載しています。
セレナC27の各グレード基礎知識
まずはセレナのグレードについて大きな分類を示しておきます。
セレナのグレード大分類
セレナは大きく次のように分類されます。
- ベースグレード「S」「X」「G」
- ハイウェイスター
- ニスモ
- オーテック
ベースグレードを基に「ハイウェイスターG」「e-POWER X」「e-POWER ハイウェイスター」などと組み合わされていきます。
ニスモとオーテックはスポーツ仕様となっており、一般的なグレードとは少し異なるモデルになるため本記事では割愛します。
各グレードの概要
ベースグレードのうち「S」のみ純粋なガソリン車となります。それ以外のガソリン車はスマートシンプルハイブリッド(S-ハイブリッド)を搭載しています。
「X」は最も標準的なグレードといえます。「G」は上級グレードという位置付けです。
そしてハイウェイスターは、エアロパーツ・フロントグリルといった専用外装が特徴です。
さらに、このようなベースグレードとハイウェイスターに加えて特別仕様であるV系と、新パワートレインe-POWERが加わり、セレナの全グレードを構成していきます。
まずはなんとなくでも大丈夫なので、セレナのグレード概要について理解しておいてください。
セレナC27の全グレード
セレナC27の全グレードは、以下のようになります。
- e-POWER X
- e-POWER XV
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- S(ガソリン車)
- X
- XVセレクションⅡ
- G
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
e-POWER車は4グレードからなり、「X」をベースとした2グレードとハイウェイスター系の2グレードとなります。
e-POWERを搭載していないセレナは全7グレードで、ガソリン車「S」の1グレード、ハイブリッド車が6グレード (そのうち3グレードがハイウェイスター系)です。
では次に、ハイウェイスターグレードと「V」・「VセレクションⅡ」について解説します。
セレナC27 ハイウェイスターとV・VセレクションⅡ
セレナC27には標準モデルであるベースグレードとハイウェイスター系列があり、その上に「V」と「VセレクションⅡ」というのが絡んできてややこしいですよね。
それぞれどのように違うのでしょう。
ハイウェイスターグレード
ハイウェイスターグレードには、以下の5種類があります。
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
「G」は、基本装備が充実した上位グレードです
一方で「V」「VセレクションⅡ」とは、特別装備を備えたグレードで、わかりやすくいうと上位グレードである「G」のような装備がプラスされたワンランク上のモデルとなります。
「V」「VセレクションⅡ」の特徴
「V」「VセレクションⅡ」を冠するグレードには以下のものがあります。
- e-POWER X「V」
- e-POWER ハイウェイスター「V」
- X「VセレクションⅡ」
- ハイウェイスター 「VセレクションⅡ」
このうちまず「Vセレクション」について解説します。
「Vセレクション」は、大きな意味合いとしては「G」に似ており、最初からいくつかのオプションが装備された特別仕様となっています。
セレナがフルモデルチェンジしてC27型になった翌年、2017年5月に追加されたのが「V」です。
ここで、Xをベースとする「XVセレクション」、ハイウェイスターをベースとする「ハイウェイスターVセレクション」が設定されます。
このVセレクションが2018年9月、「Vセレクション”Ⅱ”」になります。
「VセレクションⅡ」は、安全装備の充実化によりさらにバージョンアップしました。
しかしややこしいのが、すべての「Vセレクション」が「VⅡセレクション」に置き換わったのではないことです。
「VⅡセレクション」となったグレードは「X」「ハイウェイスター」で、e-POWER X・e-POWER ハイウェイスターは「Vセレクション」のままです。
ちなみに2018年になってから、「XVセレクション」と「ハイウェイスターVセレクション」に「防水シート車」が追加設定されました。
つまり、「V」「VセレクションⅡ」は、防水シート車も含めると以下のようなグレード構成になります。
- e-POWER X「V」
- e-POWER X「V 防水シート車」
- e-POWER ハイウェイスター「V」
- e-POWER ハイウェイスター「V 防水シート車」
- X「VセレクションⅡ」
- X「VセレクションⅡ 防水シート車」
- ハイウェイスター「VセレクションⅡ」
- ハイウェイスター「VセレクションⅡ 防水シート車」
この「V」「VⅡセレクション」まで理解できるとセレナの全グレードについて正確に理解できるようになります。
ベースグレードがあり、e-POWERがあり、ハイウェイスターがあり、特別な「G」、そして「V」・「VⅡセレクション」がある、ということですね。
では、前置きが長かったですが、ここからハイウェイスターと他のグレードとの違いについて解説していきます。
セレナC27ハイウェイスターと他のグレードとの違い
ここから外装・内装などハイウェイスター独自の装備について解説します。
セレナ公式サイトで諸元表を参照できますので、できればそちらを参照しながら読み進めてもらうと理解が進みます。
繰り返しになりますが、ハイウェイスターグレードは以下になります。
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
視界
ヘッドランプ
ハイウェイスターのヘッドランプはハロゲンヘッドランプで、かつ以下のもの装備されます。
- マニュアルレベライザー
- ハイウェイスター専用インナーパネル
マニュアルレベライザーとは、ヘッドライトの光軸を調整するためのシステムです。
ハイウェイスター専用インナーパネルは、ヘッドライト内側のパネルです。
運転席まわり
ステアリング
ハイウェイスターと「G」は、本革巻3本スポークステアリングが標準装備となります。
その他のグレードはメーカーオプションでのみ選択できるようになっています。
シート
ハイウェイスターはシート地が、ジャカード織物/トリコットです。
その他のグレードは織物/トリコットです。
外装/タイヤ・ホイール
外装
最もハイウェイスターらしさが表れているのが、フロントグリルです。
セレナはe-POWER車のフロントグリルにブルーラインが施されますが、これがハイウェイスターでは2本となり、よりスタイリッシュなデザインとなります。
ハイウェイスターはフロントグリル以外の外装もよりダイナミックにドレスアップされ、以下のような「ハイウェイスター専用外装」が施されます。
- フロントグリル
- フロントエアロバンパー
- リヤエアロバンパー
- サイドシルプロテクター
- エンブレム
ハイウェイスターは正面からだけではなく、側面や背面から見ても独特の存在感があります。
スライドドア
スライドドアは、ハイウェイスターはメーカーオプションでハンズフリーオートスライドドア(助手席側)にすることができます。
「ハイウェイスターG」、e-POWER「ハイウェイスターV」、「ハイウェイスターVセレクションⅡ」ではハンズフリーオートスライドドアがが両側になります。
タイヤ
「ハイウェイスターG」は16インチアルミホイールが標準装備されています。
「ハイウェイスターVセレクションⅡ」は「V、VセレクションⅡ」特別装備で、ハイウェイスターはメーカーオプションで16インチに。
ハイウェイスターの標準装備は15インチアルミホイールです。
e-POWERは15インチエアロアルミホイールが標準装備。
タイヤはスペック上細かな違いがありますね。
セレナC27ハイウェイスターの違いのまとめ
人気のハイウェイスターと他のグレードとの違いを解説する前提として、まずセレナC27の概要について解説しました。
もう一度まとめておきます。
- e-POWER X
- e-POWER XV
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- S(ガソリン車)
- X
- XVセレクションⅡ
- G
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
- e-POWER ハイウェイスター
- e-POWER ハイウェイスターV
- ハイウェイスター
- ハイウェイスターVセレクションⅡ
- ハイウェイスターG
ハイウェイスターの専用装備となるのが以下のものです。
- マニュアルレベライザー・ハイウェイスター専用インナーパネル
- 本革巻3本スポークステアリング
- ジャカード織物/トリコット
- ハイウェイスター専用外装
- 16インチアルミホイール(ハイウェイスターG)
ハイウェイスターに注目している人は参考にしてください。
✳︎画像はすべて日産サイトからの引用