新型セレナは、室内の長さ・幅がミドルサイズミニバンNo.1。
ファミリーには嬉しい広大空間を実現しています。
このセレナの内装にはどのような特徴があるでしょうか。
フロントシート・セカンドシート・サードシートごとに主な室内装備をピックアップしていきます。
✳︎室内装備について特に断りのないときはセレナe-POWERの全グレードに共通の標準装備とお考えください。
新型セレナe-POWERの内装 フロントシート編
まずフロントシートに座った目線で内装をご紹介。
手元のスイッチ類、視界、収納類などが主な対象です。
新型セレナe-POWERのシフトレバーとスイッチ類
運転するときにまず触るシフトレバーとスタータースイッチ
セレナe-POWERのスタータースイッチはセンターコンソールにあります。
ハイブリッドなイメージのブルーが鮮やかです。
シフトレバーは電子式。
シフトレバーで「R」「N」「D/B」と切り替えるわけですが、電子式なのでこの操作後にレバーが真ん中に戻る仕組みになっています。
なんだかこれだけでもう「その気」にさせてくれそうです。
e-POWERドライブを切り替えるドライブモードスイッチ
セレナe-POWERには「e-POWERドライブ」というドライブモードがあります。
これにはSモードとECOモードの2つがあります。
ドライブモードを切り替えるスイッチは、運転席右端のエアコンの吹き出し口の下に位置しています。
このスペースには他のスイッチ類も一緒に配置されているので、ドライブモードのスイッチを押すためには視線を落とすか、あるいは少し覗き込むようにする必要があります。
この辺の操作性にネガティブな意見の口コミもちらほら見かけます。
日産ノートのようにシフトレバー近くに設置してある方が自然にスイッチングができていいと思います。
新型セレナe-POWERのフロントガラス
視界が広がる三角窓
三角窓はセレナの大きな特徴です。
最初にセレナに乗ったときは「何、このスペース…?」と思わないでもないですが、より広い視界を確保するための工夫なのですね。
ピラー(窓部分のフレーム)もスリムです。
このピラーが邪魔をして、左折するとき歩行者に気づきにくいときがありますが、三角窓なら視認性が高いので安心です。
女性に嬉しいスーパーUVカット断熱グリーンガラス
フロントガラスのスーパーUVカット断熱グリーンガラスは、セレナe-POWERでは全グレード標準装備。
紫外線を約99%カットします。
日差しの強い夏場、長時間の運転をするときには嬉しいですね。
特に女性は喜びそうですね。
新型セレナe-POWERフロントシートまわりの収納と電源
センターコンソールトレイ
センターコンソールトレイは大型で長財布でもすっぽり収まるサイズ。
フタのある開閉タイプではないのでポンと小物を置くことができます。
ブルーのイルミネーションライトは点灯するのでカッコいい。
セレナのガソリン車・S-ハイブリッド車では、この部分がスマートマルチセンターシートになっています。
運転席側アッパーボックスとUSB電源ソケット
運転席側にも収納があるのは嬉しい。
しかもアッパーボックスの蓋をパカっと蓋を開けると、そこにはUSB電源ソケットまでついています。
運転しながらスマホやモバイルバッテリーなどを充電しておくことができるので、これはかなり頻繁に利用することになるでしょう。
運転席側ロアボックス
ロアボックスの位置はドライブモードスイッチなどがあるスペースの下側。
運転時に使用するメガネケースがちょうど収まって、地味にヘビーユースしそうな収納です。
フロントドアポケット ボトルホルダー付
ドア下部にはフロントドアポケットがあり、ボトルホルダーもついています。
車に乗っていると空ボトルなども増えがちですから収納は多いに越したことはありません。
照明付インストセンタートレイ
センターコンソールのナビの下には照明付のトレイがあります。
位置的にアクセスしやすい場所ですからスマホなど入れておけばサッと取り出せそうですね。
照明付で夜間でも視認しやすい。
カップホルダー インストセンター
カップホルダーはシフトレバーの下側に2つあります。
ペットボトル・缶コーヒーなどのほか、ここにスマホを立てかけておくという人も多いかもしれません。
コンビニフック
コンビニフックはさっきのカップホルダーの側面にあります。
保温・保冷用に利用するボトルホルダーなどを引っ掛けておくことができます。
助手席側アッパーボックス
運転席側と同じく助手席側にもアッパーボックスがあります。
運転席にあったUSB電源ソケットは、こちらにはついていません。
助手席側トレイ
助手席側アッパーボックスの下部にあるスペースです。
助手席に乗った人がスマホや財布を置いておくのにベストです。
助手席側グローブボックス
助手席側トレイの下にあるのがグローブボックス。
車検証入れとして利用する人が多数ですね。
シートバックポケット
シートバックポケットには例えば、セカンドシートに座った子どもが使い終わったタブレットなどを収納する用途にピッタリ。
オプションでセカンドシートにUSB電源ソケットをつければ充電もできます。
シートバックフック
意外と役に立つのがシートバックフック。
スーパーで買い物をしたビニール袋・マイバッグを吊り下げておけば、中のものが傾いたり飛び出たりする心配がなくなります。
ゴミ袋を吊り下げておくのもいいですね。
シートバックフックは、e-POWER X・e-POWERハイウェイスターでは運転席と助手席の背面に各2個。
e-POWER XV・e-POWERハイウェイスターVではさらにセカンドシート背面にも左右2個が追加されます。
電源ソケット
センターコンソールトレイ後ろにはDC12Vの電源ソケットがついています。
これに関しては、もっと高い出力がよかったという口コミが聞かれます。
実際にステップワゴンなどではより高出力なコンセントを装備していますね。
新型セレナe-POWERの内装 セカンドシート編
セレナe-POWERの乗車定員は7名。一方でガソリン車・S-ハイブリッド車は8人乗りですが、これはセカンドシートの違いにあります。
新型セレナe-POWERのセカンドシート
独立キャプテンシート
セレナe-POWERのセカンドシートは左右の独立キャプテンシートになっています。
一方、ガソリン車・S-ハイブリッド車ではスマートマルチセンターシートを採用しているため3人座ることができます。
スマートマルチセンターシートはフロントシート・セカンドシート間を移動させることができるのでより多彩なシートアレンジが可能です。
フルフラットにすることができるので車中泊にも適しています。
セレナe-POWERのキャプテンシートは座り心地がいい
キャプテンシートはシートアレンジこそ限定されますが、座り心地は快適です。
両側アームレストがついているのでゆったり座ることができます。
さらにロングドライブでも疲れにくい「ゼログラビティシート」が採用されています。
スパイナルサポート形状の背もたれパッドは背骨の負担を軽減。
これがフロントシート・セカンドシートに採用されています。
セカンドシートのロングスライド
ロングスライド
セレナe-POWERは左右セカンドシートともロングスライドができます。
e-POWER XV・e-POWER ハイウェイスターVでは通常のロングスライドから「超ロングスライド」ができるようになります。
シートを横スライドさせ中央に寄せると最大690mmのスライドが可能となり、足を大きく投げ出せるほどの空間が生まれます。
セレナe-POWERではフロントシート下のスペースが狭く、セカンドシートに座ったとき足先を潜り込ませることができません。
フロントシート下にバッテリーが搭載されているためトンネル状になっていないのですね。
そういう意味でもロングスライドは注目すべきポイントになりそうです。
横スライド
左側シート(助手席側)ではさらに横スライドも可能。
サードシートからの乗降がスムーズになります。
サードシート用助手席側オートスライドドアスイッチで、サードシートからセカンドシートを横スライドさせることもできます。
サードシートから降りるとき自分でセカンドシートを操作できるので周りに気を使わなくて済みます。
スイッチはe-POWER X・e-POWER ハイウェイスターではメーカーオプション扱いとなります。
新型セレナe-POWERのスライドドア部ガラス
ロールサンシェード
スライドドアのガラス部は、サンシェードを装備。
サッと引き出して窓上部に引っかけることができるようになっています。
全車スライドドアに標準装備です。
フロントシートのUVカットといい、セレナは日差し対策バッチリです。
新型セレナe-POWERセカンドシートまわりの収納と電源
ボトルホルダー スライドドア部
スライドドア下部にボトルホルダーがあります。
フロントシートではボトルを置くとき、ドア部のボトルホルダーと中央のカップホルダーと2つ選択肢がありますが、セカンドシートでも同様です。
パーソナルテーブルにカップホルダーもあります。
パーソナルテーブル
セカンドシート左右にパーソナルテーブルがついています。
カップホルダーもテーブル1つにつき、2つずつあります。
同時に2つ使うことはあまりないかもしれませんが、ボトルを置くのが右派・左派というのは人によってありそうですから、そんなニッチなニーズも満たせます。
パーソナルテーブルにはタブレットを立てかけやすい溝があるので、子どもはタブレットに夢中になって長時間ドライブも退屈知らずです。
シートバックフック
e-POWER XV・e-POWER ハイウェイスターVではセカンドシートにもシートバックフックをつけることができます。
サードシートに座る人まで気配りを怠らないところがいいですよね。
USB電源ソケット
e-POWER XV・e-POWER ハイウェイスターVではセカンドシートにもUSB電源ソケットを装備することができます。
これは是非とも全シートにほしいアクセサリです。
パーソナルテーブルでタブレットを利用するなら充電もしたいですよね。
これなら長時間でも動画を見続けることができますね。
新型セレナe-POWERの内装 サードシート編
新型セレナe-POWERのサードシート
セレナe-POWERははサードシートの乗り心地まで手を抜きません。
これは素晴らしいと思います。
座面の高いサードシート
サードシートは座面が高く設定してあるので明るく開放感があります。
フロントシート・セカンドシートから見る視界とそう変わらず疎外感みたいなものが軽減されます。
前席の会話のなかにもスッと入っていきやすそうです。
サードシートスライド
セカンドシートのみならずサードシートでもスライド可能。
サードシート後ろのラゲッジルームに荷物を置いていなければ目一杯スライドさせて広く使うことができます。
セカンドシートほどのスライド幅はないですが、サードシートまで調節できるのは珍しいです。
スマートアップサードシート
サードシートは使用しないときには収納することができます。
ラゲッジルームはより広くなり沢山の荷物を積むことができます。
ラゲッジルームはディーラーオプションでカーペット・ネット・ボックストレイをつけ、より有効に利用することもできます。
新型セレナe-POWERサードシートまわりの収納と電源
パーソナルテーブルとカップホルダー
サードシートのパーソナルテーブルはセカンドシートのものより小ぶりなサイズになっています。
e-POWER XV・e-POWERハイウェイスターVではサードシートにもパーソナルテーブルがつき、ここにも1つずつカップホルダーがあります。
USB電源ソケット
e-POWER XV・e-POWER ハイウェイスターVではサードシートにもUSB電源ソケットがついてきます。
セカンドシート・サードシートともについてきますので追加のオプション料金はいりません。
新型セレナe-POWERの内装まとめ
セレナe-POWERは広い室内・快適な居住性が高い評価を得ています。
内装のスペックを具体的にみてきましたが、大方納得の結果だったのではないでしょうか。
フロントシートからサードシートに至るまで細かな配慮が徹底しています。
フロントシートのスイッチ位置など改善点もいくらかありますが、豊富な収納・電源まわりの装備はユーザビリティを大幅に高めてくれます。
本当に大人から子供まで嬉しい仕様になっています。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。
✳︎画像は出典を表記しているもの以外は日産サイトから引用