新型セレナは、室内空間の広さや充実した室内アクセサリーへの期待も高いですよね。
そこで、この記事では以下の内容で解説します。
- 旧型セレナ(C26)・新型セレナ(C27)のサイズ比較
- セレナ・ヴォクシー・ステップワゴンのサイズ比較
- セレナ・ヴォクシー・ステップワゴンの乗降性比較
では、セレナのサイズについて、具体的な数字を示しながら、お伝えしていきます。
旧型セレナ(C26)と新型セレナ(C27)のサイズ比較
現行の新型セレナは、C27型です。
この1つ前の世代である旧型セレナ(C26型)から、サイズに変化はあったのでしょうか。
旧型セレナと新型セレナの車体寸法
出典:http://history.nissan.co.jp/SERENA/C26/1011/index.html
旧型セレナの車体寸法がこちら。グレードはハイウェイスター系で、単位はmm。
- 全長:4770
- 全幅:1735
- 全高:1875
これが旧型セレナの車体(外側)のサイズになります。
次は新型セレナ。
出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/exterior_interior.html
グレードは、ハイウェイスターVⅡセレクション。
- 全長:4770
- 全幅:1740
- 全高:1865
旧型と比較したところ、車自体のサイズには、ほとんど変化はありません。
細かくみるなら、旧型と新型では、全長が同じ。
新型では全幅が5mm広くなり、全高が10mm低くなっているのみで、大きな変化と言える程度ではありません。
新型セレナは室内寸法がサイズアップ
出典:http://history.nissan.co.jp/SERENA/C26/1011/exterior.html
今度は、居住空間として車の内側である、室内寸法を比較します。
旧型セレナの室内寸法が、こちら。
- 室内長:3060
- 室内幅:1480
- 室内高:1380
次に新型セレナが、こちら。
出典:https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/serena/specifications.html
- 室内長:3240
- 室内幅:1545
- 室内高:1400
いずれの寸法も、新型セレナは旧型を上回っていることがわかります。
車体そのもののサイズはほぼ変わらないのに、新型セレナは室内空間がサイズアップしているのですね。
セレナの室内空間を最大限活かせるのが、車中泊です。
こちらのセレナ車中泊記事では、車中泊におすすめのシートアレンジ&グッズ6つをご紹介していますので、ぜひご覧になってくださいね。
新型セレナとヴォクシー・ステップワゴンのサイズ比較
トヨタ・ヴォクシーは、2018年上半期ミドルサイズミニバン売上ランキングでセレナに次ぐ2位。
セレナ最強ライバルです。
ホンダ ステップワゴンは上半期3位。
上位2車種には水をあけられましたが、他にはない魅力も秘めています。
これらミニバン人気3車種のサイズを比較してみましょう。
ヴォクシーのサイズ(車体寸法・室内寸法)
出典:https://toyota.jp/voxy/interior/?padid=ag341_from_voxy_navi_interior
ヴォクシーのグレードは、8人乗りのガソリン車であるヴォクシーZSから。
車体寸法がこちらです。
- 室内長:4710
- 室内幅:1735
- 室内高:1825
室内寸法がこちら。
- 室内長:2930
- 室内幅:1540
- 室内高:1400
注目したいのが、室内空間です。
室内高はセレナもヴォクシーも同じく1400mm、室内幅はセレナが5mm大きいだけで、これらに大差ありません。
一方、室内長は310mm=約30cmの差があります。
セレナのほうが室内長が30cmほど、大きい。
シートをスライドさせたとき30cmの余裕が生まれるとすれば、かなり広く感じるはずなので、これは十分有意な差であると言えますよね。
ステップワゴンのサイズ(車体寸法・室内寸法)
出典:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/cabin/
ステップワゴンのグレードは、ガソリン車のステップワゴンスパーダから。
車体寸法がこちらです。
- 室内長:4760
- 室内幅:1695
- 室内高:1840
室内寸法がこちら。
- 室内長:3220
- 室内幅:1500
- 室内高:1425
ここでも室内空間に注目します。
室内高が1425mmと、3車種中トップです。
数字上は大きな差ではありませんが、天井が高いと心理的に広々と感じるものですし、人によっては意外と嬉しいポイントかもしれません。
新型セレナはミニバントップクラスのサイズ
新型セレナ・ヴォクシー・ステップワゴンと、そのサイズに大差はないものの、数字のうえでは明確に順位がつきます。
- 室内長トップ:セレナ(3240mm)
- 室内幅トップ:セレナ(1545mm)
- 室内高トップ:ステップワゴン(1425mm)
ミドルサイズミニバン3車種の室内サイズ比較は、上記のような結果となりました。
「セレナが最も広大空間を有している」
こう結論づけることが可能です。
では次に、各車種の「乗降性」について、サイズとともにみていきます。
新型セレナのサイズ比較と乗降性
新型セレナは車への乗り降りがしやすいのか。
ファミリー向け用途が想定されているジャンルなだけに、子どもからお年寄りまで様々な年齢層の方を乗せることになるのがミニバン。
乗降性は見逃せないポイントの一つです。
新型セレナのステップ高
近年はミニバンの低床化が進められていますが、床が低いほど子どもやお年寄りでも乗り降りしやすいですよね。
地上から車の床までの高さを、「ステップ高」といいます。
新型セレナのスライドドア部は2ステップフロアとなっており、それぞれのステップ高が以下のようなサイズになっています。
- 1段目のステップ高:390mm
- 2段目のステップ高:480mm
では、ヴォクシー・ステップワゴンのステップ高は、どうなっているでしょうか。
ヴォクシーのステップ高
出典:https://toyota.jp/voxy/interior/space/?padid=ag341_from_voxy_in_space01#
ヴォクシーのステップ高は、360mm。
スライドドア部・運転席ともに、このサイズです。
セレナの1段目ステップに比べると、30mm=3cm低いことがわかります。
ステップワゴンのステップ高
出典:https://www.honda.co.jp/STEPWGN/webcatalog/interior/cabin/
ステップワゴンのステップ高は、390mm。
ステップワゴン、ヴォクシーでは、床(フロア)が車体前方から後方にかけて斜めに傾斜しています。
ステップ高は最も低い、前方側のサイズになります。
セレナ・ステップワゴン比較に関する別の記事があります。
乗降性はヴォクシーが優秀
フロア高を比較すると、最も低床化されているのが、ヴォクシーであることがわかりました。
ヴォクシーは、背の低い子ども用にグリップまでつけられます(これはステップワゴンも)。
乗車性では、ヴォクシーが一歩リードしていると言えそうです。
「セレナは、ステップの材質がおどろくほど滑りやすい」
なかには、こんな意見も見られます。
子どもやお年寄りを乗せる人は、車から降りるときに滑って転倒しないよう、以下のようなステップカバーを滑り止めとして使用するのがおすすめです。
ミニバンは、同乗者が車から降りるときの安全性も確保したいですよね。
次は、セレナの降車性に注目です。
新型セレナの降車性
車から降りるときも、乗り込むときと同じでより低床化されている方が有利と考えるのが自然でしょう。
新型セレナはステップ高がヴォクシー・ステップワゴンより高くて、それだけ乗り降りに負担を伴いやすいです。
ただ、新型セレナにはある工夫があって、そのために降車性を飛躍的に高めているのです。
サードシート用助手席側オートスライドドアスイッチ
新型セレナにはサードシート用助手席側オートスライドドアスイッチがついています。
長いネーミングですが、要するにサードシートの助手席側に、スライドドアを開けるためのスイッチがあります。
これでサードシートに座っていた人が降車するときに自分自身でスイッチを押し、スライドドアを開けることができます。
周りの人にドアを開けてもらうよう、いちいち頼む必要はありません。
新型セレナではこのスイッチ以外に、もう一つ降車性を高めるものがあります。
これは、実は同時に乗車性を高めるものでもあります。
横スライド
新型セレナではセカンドシートの横スライド機能があり、シートを中央に寄せればサードシートへの通り道がかなり広くなります。
大人でもスッと乗り降りできるほどの空間が生まれます。
ヴォクシーでも7人乗りでは横スライドができますが、8人乗りではできません。
ステップワゴンではそもそも横スライドはできません。
新型セレナでは7人・8人どちらでもできますし、スライド幅も大きい。
ちなみにヴォクシー7人乗りの横スライド幅は65mm。
これに対して新型セレナでは
- 助手席側:105mm
- 運転席側:210mm
と大幅なスライドが可能になっています。
助手席側の横スライドは新型セレナ全グレードで可能です。
新型セレナe-POWER車の内装・シートについて関連記事があります。
新型セレナのサイズまとめ
新型セレナのファミリーユースへのこだわりを、具体的な数字としてのサイズ面から確認してきました。
新型セレナ(C27)は旧型と比べると車体サイズは同等ながら室内空間が広くなりました。
その室内はヴォクシー・ステップワゴンと比べても広く、室内長(3240mm)・室内幅(1545mm)は新型セレナが3車種中トップです。
快適な乗り心地が期待されますが、乗降性に関してはどうか。
ステップの高さという点でみれば、新型セレナはヴォクシー・ステップワゴンより高く、特に最も低床化(360mm)されたヴォクシーがリードする形です。
390mmとの差はわずか30mmですが、これは子どもやお年寄りには大きな差となりえます。
一方降車性では、サードシート用のオートスライドドアスイッチで周りの同乗者に気を使うことなく自分でドアを開けられる工夫をした新型セレナが先をいきます。
横スライドも十分なスライド幅(助手席側:105mm 運転席側:210mm)ですし、これは同時に乗車性をも高めます。
降車性については、セレナ優位と言っていいのではないでしょうか。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。