日産のカスタムを手がけるオーテック・ジャパンからセレナe-POWERがリリース。
「セレナe-POWERオーテック」はハイウェイスターをベースモデルとし、ラグジュアリーかつスポーティにチューンアップされています。
ここでは、エクステリア&インテリアを中心に、標準セレナとの違いについて評価していきます。
✳︎当記事は2019年のマイナーチェンジ以前に執筆したものです。マイナーチェンジ以降の情報は追記する形で掲載していますので、旧オーテック-旧標準セレナ比較に加え、オーテックの新旧比較もしていただけます。特に中古車をお探しの際は参考になると思います。
セレナe-POWERオーテックのエクステリア
セレナe-POWERオーテックでまず目に留まるのは、そのフロントグリルではないでしょうか。
ベースであるハイウェイスターの標準セレナと比べて、どことなく落ち着いた印象を覚えます。
これはきっと、オーテックのメタルメッシュデザインによるもの。
ぎらつきを抑えたシルバーパーツが派手すぎない、「大人のための、美しきプレミアム」を演出しています。
まずはそんなエクステリアの仕様をみていきます。
オーテック専用エクステリア
フロントやサイド、リヤに施されたオーテック専用エクステリアの内容について解説します。
フロント部のエクステリア

- フロントグリル
- フロントエアロバンパー(e-POWER標準装備)
- フロントプロテクター(メタル調フィニッシュ)
- AUTECH専用エンブレム
通常、e-POWERではフロントグリルにブルーラインが入りますが、オーテックはシルバー単体でまとめています。
これによってトータルでシルバー基調なテイストとなり、タイトな統一感が生まれています。
以下はマイナーチェンジ後の専用エクステリアです。
- フロントグリル
- ヘッドランプフィニッシャー(ダーククロム)
- フロントエアロバンパー(e-POWER標準装備)
- フロントプロテクター(メタル調フィニッシュ)
- AUTECH専用エンブレム
オーテックは元々のグリルがメッシュデザインだったので、セレナC27後期は全体がオーテックよりなデザインになったといえます。
サイドシルプロテクター
ドア下についているのがサイドシルプロテクター。メタルシルバーがいいアクセントになっています。
セレナニスモのレッドもインパクトがあっていいですがシャープな印象が好みならオーテックでしょう。
リヤプロテクター
リヤプロテクターもメタル調フィニッシュ。
オーテックは前からも横からも、そして後ろから見てもシルバーアクセントなデザインにまとまりがあります。
その他エクステリアのオーテック特別装備
LEDランプ、専用ホイールの紹介です。
LEDフォグランプ/LEDリヤコンビネーションランプ
LEDフォグランプはフロンバンパー組込み。リヤはLEDコンビネーションランプ。
以下はマイナーチェンジ後のLEDフォグランプです。
ベースモデルのハイウェイスターがこのような仕様に変わりました。
専用ホイール
e-POWERオーテックは専用15インチアルミロードホイール。
フロント・サイド・リヤの車体底面がシルバーフィニッシュのラインで揃っていますが、アルミホイールがさらにそのテイストを引き立てます。
マイナーチェンジ後の専用ホイールはこちらです。
左が専用16インチアルミロードホイール、右が専用15インチ。
e-POWERオーテッックのグレード別設定です。
オーテックのエクステリア評価
オーテックの見た目は大人プレミアムなデザインが売りです。ギラつきをおさえたシルバーアクセントの意匠は、標準セレナにはない魅力があります。
マイナーチェンジ後、セレナはガラッと路線が変わり、派手めな方向にシフトしましたが、オーテックは今までと同じスタイルを貫いています。
以前からのセレナが好きだという人に、オーテックはおすすめです。
セレナe-POWERオーテックのインテリア
セレナe-POWERオーテックはインテリアも大人プレムアムな仕上がりになっています。
インテリアの主な特別装備をご覧ください。
オーテック専用インテリア
クリスタルスエードシート
スエードが上質な雰囲気を引き立てます。
「AUTECHブルー」のステッチがアクセントになっています。
マイナーチェンジ後のシートがこちらです。
マイナーチェンジ後のシートは「ブルー/ブラックコンビレザレットシート」。
以前のオーテックより、コンビシートによるブルーの割合がかなり増えていることがわかります。
スエード調ドアトリム
フロントシート、セカンドシートともにスエード調トリムがあります。
ノーマルe-POWERのファブリック素材よりリッチな印象。マイナーチェンジ後はこの部分もブルーになっています。
スエード調インストパッド
インストパッド(インパネ)もスエード調で、ブルーステッチが入っています。
エクステリアがシルバーフィニッシュで品よく統一されていたのと同様に、インテリアでもスエードの上級感とスタイリッシュなブルーアクセントで統一感があります。
以上が、オーテック専用インテリアです。
その他インテリアのオーテック特別装備
ここではステアリングを紹介します。
ステアリング
専用本革巻3本スポークステアリングにもブルーステッチがあしらわれています。
一見しただけではわからないような細かな部分にまで、オーテックのこだわりが感じられます。
マイナーチェンジ後のステアリングは以下のように変化しています。
マイナーチェンジ後のステアリングデザインは、シート同様ブラック/ブルーコンビとなっています。
e-POWERオーテックのインテリア評価
インテリアもエクステリアと同じく、上質感と統一感があります。
AUTECHブルーが大人な落ち着きのなかにも、スポーティなテイストを加えています。
セレナe-POWERオーテックのディーラーオプション
e-POWERオーテックのディーラーオプションには以下のものがあります。
- 専用フロアカーペット(吸遮音・消臭機能付)
- 専用ラゲッジカーペット
- 専用プラスチックバイザー
- 専用エントランスプレート(フロントドア イルミネーション)
- 専用ピラーガーニッシュ
- 専用バックドアモール
- 専用フットレスト
- AJベーシック
ディーラーオプションのなかでも注目したいのがエントランスプレート。
フロントドア下部に取り付けられたシルバーのプレートに「AUTECH」の文字が青く浮かびあがります。
こういう細かいところにもブルーというシンボリックカラーをもってきます。さりげないアクセントの置き方に大人を感じます。
セレナe-POWERオーテックのカラー
セレナe-POWERオーテックのボディカラーは全7色です。
- カスピアンブルー
- ブリリアントホワイトパール
- ダイヤモンドブラック
- インペリアルアンバー
- マルーンレッド
- ダークメタルグレー
- ブリリアントホワイトパール(3P)/ダイヤモンドブラック(P)2トーン
- シャイニングブルー
- アズライトブルー
表中の「P」はパール、「3P」は3コートパールの略です。
マイナーチェンジ後のカラーバリエーションは以下のとおりとなります。
- カスピアンブルー(M)/ダイヤモンドブラック(P) 2トーン
- マルーンレッド(RPM)/ダイヤモンドブラック(P) 2トーン
- ブリリアントホワイトパール(3P)/ダイヤモンドブラック(P) 2トーン
- カスピアンブルー(M)
- ブリリアントホワイトパール(3P)
- ダイヤモンドブラック(P)
- ダークメタルグレー(M)
「M」はメタリック、「RPM」はマルチフレックスパールメタリックの略。
全色スクラッチシールド、ダークメタルグレー以外は特別専用色です。
人気の2トーンカラーがマイナーチェンジ後は3色の設定となりました。
逆に言えばマルーンレッド単体色がなくなり、インペリアルアンバーは設定そのものがなくなりました。
オーテックの専用カラー カスピアンブルー
このなかで「カスピアンブルー」がオーテック専用カラー。
これぞオーテックというブルーです。
インテリアの随所にあしらわれたブルーステッチや「AUTECH」エンブレムの文字色は、このカスピアンブルーだと思われます。
またセレナオーテックe-POWERにはカスピアンブルー以外にブルー系のカラーが2色あります(ありました)。
マイナーチェンジ後のカスピアンブルーがこちら。
画像はカスピアンブルー/ダイヤモンドブラックの2トーンです。
オーテックのブルー系標準色① シャイニングブルー
シャイニングブルーは「水色」といったような薄いブルーです。
これも鮮やかで綺麗です。
ちなみに、この色はセレナの標準色なので追加の費用がかかりません。
オーテックのブルー系標準色② アズライトブルー
アズライトブルーも標準色で追加料金がかかりません。
カスピアンブルーとの比較でいえばパープルよりなブルー。
どのブルーも癖のある色合いでなく、鮮やかですよね。
セレナe-POWERオーテックの価格
セレナe-POWERオーテックの価格はこちら。
- V Package:3,624,480円
- Safety Package:3,821,040円
e-POWERのSafety Packageならプロパイロットを始めとする先進安全装備が含まれるメーカーオプションのセーフティパックBを設定することができます。
10万円以上するオプションですが、ぜひこれはつけたいです。
e-POWERオーテックは、他にもあれこれオプションをつけると500万円弱になります。
こだわりのモデルなだけあって価格もプレミアムです。
セレナe-POWERオーテックとニスモの外観比較
e-POWERオーテック、ニスモはそれぞれが特徴的な外観をしています。
e-POWERオーテックはシルバーフィニッシュで統一された上品・ラグジュアリーなテイスト。
テーマカラーはブルー。
ニスモは車体下部にインパクト大なレッドカラーが入ったスポーティーなニュアンス。
それぞれ異なる路線でかっこいいですね。
セレナe-POWERオーテック評価のまとめ
セレナe-POWERオーテックは、シルバーアクセントのタイトなデザインがセールスポイントです。
余計なギラつきのない上品なシルバーで、インテリアもスエード調とブルーステッチでまとめあげられ、調和のとれた高級感があります。
エクステリア・インテリアともに整合性があり、深くみるほどにそのこだわりが感じられます。好きな人にはたまらない世界観ではないでしょうか。
価格は安くないですが、手に入れたときの満足感は高いこと間違いなしです。エクステリア・インテリアともに高く評価できます。