「テールランプをLED化するメリットは?」
「LEDテールランプが球切れしたときの対処は?」
LEDテールランプは寿命が長く、電球交換などメンテナンスの手間を減らせるのが魅力ですよね。シャープなLED光は、見た目にもワンランク上の上質さがプラスされ、いいことづくめです。
この記事では、LEDテールランプのメリット・デメリットに加え、球切れの原因と対処法についても解説します。
「LEDは球切れしないから、よくない?」と思っていた人は、車検のときなどに焦らなくて済むよう、LEDのデメリットから球切れの対処法までをぜひよく読んでおいてください。
テールランプをLED化するメリット3つ
最近は、ウィンカーやヘッドライトなど車のライト全般についてLED化が進んでいます。街中でもよく見かけますよね。テールランプも同様で、価格帯が200万円以下の車にもLEDが広く普及しています。
ここでは、テールランプをLED化するメリット3つを紹介します。
- 寿命が長い
- 視認性が高い
- 瞬時に点灯する
では、それぞれ解説していきます。
LEDテールランプのメリット①:寿命が長い

電球の寿命が長いことは、よく知られたLEDの大きなメリットです。これを目的にLED化する人も多いでしょう。
ハロゲンランプの寿命は1,000時間ほどですが、LEDはおよそ4万時間と圧倒的な長寿命を誇ります。4万時間ということは、1日に10時間ライトを使っても4000日間、つまり、10年間(=3650日間)以上も持続する計算になります。
LEDは驚くべき長寿命ですが、デリケートな部品なので1〜3球だけ球切れするケースもあり、そのときの対策はしっかり知っておく必要があります。
LEDテールランプのメリット②:視認性が高い

テールランプは「尾灯」ともいい、後ろを走る車や歩行者に車の存在を知らせる重要な役割があります。
LEDテールランプはハロゲンランプなど通常のランプよりも明るく、後続車のドライバーは前方に注意を払いやすくなるため、追突事故の回避に役立ちます。
また、バックカメラを搭載している車ならLEDランプが後方を広範囲に照らしてくれるため、車のオーナーであるあなた自身にも、モニター越しの映像をクリアに見られるメリットがあります。
LEDテールランプのメリット③:瞬時に点灯する

LEDは電力がダイレクトに発光エネルギーに変わるため、電気が流れると瞬時に発光します。光源が明るいうえに点灯までのタイムラグも少ないので、追突防止の効果は大きいでしょう。
瞬時点灯は視認性向上とも相まって、走行の安全性を高めてくれます。このような安全に関わる側面は、LEDテールランプの強みであり、実は見逃せないポイントです。
テールランプをLED化するデメリット3つ
テールランプのLED化には、注意すべきデメリットもあります。
- ハイフラッシャー現象が起こる
- 球切れ警告が出る
- LED交換費用が割高になる
LED化してから焦ることのないように、あらかじめ確認しておいてくださいね。
LEDテールランプのデメリット①:ハイフラッシャー現象が起こる

ハイフラッシャー現象とは、通常よりも速い間隔でウィンカーが点滅する現象です。ハイフラ現象とも言い、電球をLED化することでよく起こります。
これは、電球のLED化によって消費電力が大幅に下がり、車のシステムが、この消費電力の低さを「ウィンカーが球切れを起こしている」と誤って認識してしまうことが原因です。
ハイフラッシャー現象を回避するには「抵抗器」や「ICリレー」を取り付ける方法がありますが、専門知識が必要になるので、車に詳しくない人は修理店などに相談するのが無難でしょう。
LEDテールランプのデメリット②:球切れ警告が出る

高級車や輸入車には「球切れ警告灯」が備わっていることがありますが、テールランプLED化によりこのシステムが作動してしまうことがあります。
ハイフラッシャー現象と同様に、ライトの消費電力が低いために車が誤動作するのが原因です。
球切れ警告灯対策には、キャンセラーを取り付ける方法があります。キャンセラーの適応車種を確認して購入しましょう。
LEDテールランプのデメリット③:LED交換費用が割高になる

LEDテールランプは、たった1球のライト切れでも、アッセンブリー(ASSY)交換をするとなるとパーツをまるごと交換することになるため、交換費用が割高になります。
LEDテールランプは10数個のLED全体でひとつのライトという扱いになり、1球でもライトが切れていると整備不良扱いとなり、車検に通りません。
LEDは確かに長寿命ですが、関連するパーツの不具合でも点灯しなくなります。その際の交換費用がハロゲンランプなどより割高になりがちなのは知っておいてください。
LEDテールランプが球切れする原因
「LEDは半永久的に切れない」と誤解している人がいますが、決してそんなことはありません。
数万時間におよぶLEDの寿命は、理想的な条件で使用した場合の話であり、実際にはさまざまな理由により球切れを起こします。
熱による劣化

LEDの故障・劣化で最もよくある原因が、「熱」によるものです。一般的なLEDは85℃程度までが動作保証となっていますが、それ以上の温度にさらされ続けると劣化が早まってしまいます。
ヘッドライトはエンジンルームの熱をまともに受けるため、特に高温になりやすいのですが、テールランプも例外ではなく、直射日光が長時間あたり続けるとかなりの高温になり、LEDにダメージを与えます。
このように、LEDは熱に弱い性質があります。
品質が低く放熱処理に欠陥があるような安価な製品だと、通常より早く寿命がきてしまうこともあるので注意が必要です。
静電気

LEDは静電気で壊れてしまうことがあります。静電気による急激な過電圧・過電流(サージ)がLEDにダメージを与えてしまうからです。
これはLEDバルブ交換時に、バルブを素手で触ってしまうことでよく起きます。特に冬など帯電しやすい時期にバルブの交換作業をするときは、除電しておく必要があります。
LEDテールランプが球切れしたときの対処法
いつかは起こるLEDテールランプの球切れ。経年劣化による寿命で切れる場合もあれば、新品で買ったのに品質が悪くてすぐに球切れを起こす場合もあります。
球切れの対処法としては大きく2つあり、それがユニットを丸ごと交換する方法と1球ずつ打ち替える方法です。それぞれ説明します。
テールランプをユニットごと交換する

LEDテールランプが球切れを起こしたら、すべてのLEDをユニットごと交換する方法があります。LEDが1球切れていると、ほかのLEDも切れやすい状態になっていることが多いため、このようにします。
ただ、ユニット交換をしようと思ったものの、ユニットが廃版になっていたり取り寄せに時間がかかったりと、思うように交換作業が進まないことがあります。これが車検の直前だと焦りますよね。
このような場合はLEDを1球ずつ打ち替える方法がおすすめ。費用的にユニットごと交換するより安く済むのも嬉しいところです。
LEDを1球ずつ打ち替える

球切れしたLEDだけピンポイントで打ち替えるには、まずLEDを調達する必要がありますが、LEDの種類には数多くのものがあります。純正品のLEDは市販で出回っていないものもあり、そのような場合は手に入るLEDに加工を加えるなどの作業が必要です。
よっぽど車の配線やパーツなど知識があってDIYが得意な人なら、自力でLEDの打ち替え作業もできるかもしれません。一方で、そもそも工具の使い方や名称さえわからず、車の整備なんてまったくしたことがない人にとっては、自力でLED交換をするのは無謀です。
そんなときは、LEDテールランプを専門に扱っている修理店に依頼したほうがいいですね。こちらの修理店のように、LEDテールランプの球切れに特化した修理実績が多いところがおすすめです。
見積もりを出してもらうだけでもアリなので、LEDの球切れでお困りならいちど相談してみてはいかがでしょうか。お問い合わせもWebサイトのフォームからスマホひとつでできますよ。
まとめ|車のLEDテールランプの球切れなら修理店に依頼するのがベスト
車のテールランプをLED化するメリット・デメリット、LED球切れの対処法について解説してきました。
以下、まとめておきます。
メリット3つがこちらです。
- 寿命が長い
- 視認性が高い
- 瞬時に点灯する
デメリット3つがこちら。
- ハイフラッシャー現象が起こる
- 球切れ警告が出る
- LED交換費用が割高になる
LED球切れはユニットごと交換する方法のほか、個別に打ち替える方法があります。市販のLEDライトのなかには粗悪な品質のものもあるので、専門の修理店に任せるのがベストです。
記事のなかで紹介した修理店はMODEST(モデスト)です。モデストならLED電装のプロが1球単位の球切れから対応してくれます。日本全国どこでも受け付けていますので、LEDテールランプでお困りのときは、いちど相談してみてはいかがでしょうか。