e-POWERはプロパイロット、ワンペダル走行、100%EV走行など好奇心を刺激する機能が盛りだくさん。
ただし価格が大幅にアップ…。
果たして価格上昇に見合うだけのパフォーマンスを発揮できているのか?
実際のセレナe-POWERユーザーはどう思っているのか、口コミから明らかにしていきます。
セレナe-POWERの口コミをご紹介
出典:価格.com
ここでは『価格.com』のレビューを参考にさせてもらいました。
このレビューは更新日の新しいものが多くて量的にも充実しているので、実際のユーザーならではの視点を詳しく知ることができます。
最新レビュー30件にもとづき、e-POWERユーザーの口コミを、7項目にわたりご紹介していきます。
セレナe-POWER エクステリアの口コミ
セレナe-POWER エクステリアの特徴
セレナのエクステリアは2016年8月のモデルチェンジで現行のものとなりました。
フロントグリルには最近の日産デザインを象徴する「Vモーション」が採用されています。
洗練されたシルバーラインは新世代の日産アイコン。
e-POWER搭載モデルではVモーションにブルーラインが入り、さらにそのデザイン性を高ています。
セレナのグレードによってラインの本数が異なり、Xグレード系では1本、ハイウェイスター系では2本となっています。
ボディカラーはe-POWER専用色も新登場し、合計13色のバリエーションとなりました。
新型セレナの人気色について関連記事があります。
セレナe-POWERのエクステリアはスタイリッシュ
セレナの「顔」について、どちらかといえば好印象をもっているユーザーが多いです。
トヨタのオラオラ系な顔に比べて、セレナe-POWERは攻めすぎず引きすぎず、スッキリしたVモーションのデザインがパパにもママにもちょうどいいようです。
ホンダにはホンダの、マツダにはマツダの顔というものがありますし、こういう見方はおもしろいですよね。
ブルーラインの入り方は2パターンあるわけですが、顔自体も異なり、ハイウェイスター系はより直線的でアグレッシブになっています。
ハイウェイスター系の方が売れていますが、より落ち着いたX系の顔の方が好きだという意見もありました。
ファミリーユースということを考えるとそういう見方も多そうです。
セレナe-POWER インテリアの口コミ
セレナe-POWER インテリアの特徴
セレナといえばファミリーがくつろげる、広い室内空間に定評があります。
収納も豊富で、カップホルダー付きパーソナルテーブルが2列目シートに標準装備され、3列目シートにもグレード別設定で採用できるほか、カップホルダー・ボトルホルダーも各所に用意されています。
スマホ充電に欠かせないUSB電源ソケットが前席に1個、グレード別設定で2列目・3列目シートにも各2個を追加できます。
シートアレンジも多彩でファミリーユースのみならず友人とのアソビや車中泊など様々なシーンに対応できそうです。
セレナe-POWERの3列目シートが高評価
インテリアの口コミで目立っていたものを3つご紹介します。
USB電源
一つ目は、USB電源ソケットが重宝するというもの。
スマホの充電を忘れていた。
さっきまで子どもが使っていて充電がない。
こういうときに電源ソケットがあると何かと助かります。
ただ、容量が1箇所につき1Aでは心もとないという意見もありました。
子どもはゲームをしたり、iPadで動画をみたりしますから1Aではろくに充電できないみたいです。
新型セレナe-POWERの内装についてはこちらでも説明しています。
インテリアの高級感
目立っていた口コミの二つ目は、値段のわりにはインテリアの高級感がないというものです。
ハンドルは細く、インパネは安っぽい。
スッキリしているというか、どこかそっけないというか。
特にアルファードと比べるユーザーが多いです。
セレナにはプレミアムインテリアもありますが、設定できるのはG系グレードとV系特別装備のみとなっています。
3列目シート
三つ目は、3列目シートが非常に快適であるという声。
セレナは3列目に座っても明るく開放感を感じられるよう座面を高くしてあります。
3列目シートの乗り降りにもこだわっていて、2列目シートにチャイルドシートを装着したままでも3列目への乗り込みができるようになっています。
2列目シートは横スライドもできるので中央に寄せれば大人でもスムーズに3列目シートに乗り降りできます。
この3列目シートの快適性に驚いたという声が複数見られました。
ライバル車であるヴォクシー・ステップワゴンと比較しても、3列目シートの乗り心地はセレナがダントツで高評価となるポイントですね。
こちらでもセレナC27のサイズ・乗降性の特徴について言及しています。
セレナe-POWER エンジン性能の口コミ
セレナe-POWER エンジン性能の特徴
セレナe-POWERは100%モーター走行だからエンジンは発電専用。
この電気を利用してモーターを動かし走行します。
動力としては利用されません。
ガソリンで走るEV車といえます。
セレナe-POWERの走りは力強い
エンジン走行というかモーター走行の、口コミ。
これには高評価な意見が多数。
多くのユーザーがモーター駆動のスムーズな走りのよさをあげています。
たった排気量1.2Lでガソリン車並みの走りができることが素晴らしいとも。
街乗りでは物足りなさは感じないトルク性能をもっている。
ただ、高速道路走行では少し物足りなさを感じるかもしれないという意見もちらほらあります。
セレナe-POWER 走行性能の口コミ
セレナe-POWER 走行性能の特徴
セレナe-POWERといえば、プロパイロット、ワンペダル走行。
プロパイロットはドライバーに代わってアクセル、ブレーキ、ステアリングを自動制御します。
前を走る車との車間距離をキープしながら車線中央もキープします。
これなら高速道路の運転に不慣れなママもこれなら安心。
オプション料金、高いですが…。
ワンペダル走行とは、アクセルペダルを戻すだけで強い減速力が発生する仕組みによるものです。
ブレーキペダルを踏む回数が大幅に減り、ドライバーの負担軽減とともにより強く回生発電し、低燃費にも貢献します。
セレナe-POWERといえばプロパイロットとワンペダル
プロパイロットとワンペダル走行の評価は高い。
プロパイロットは高速道路走行での評価が特に高く、自分で運転するより上手かと思うなど驚きの声が多数。
ワンペダル走行はプロパイロットにも増して高評価で、その未体験の走行感覚が快適でおもしろいというユーザーばかりです。
まさに新次元の走行体験。
実際、ほとんどアクセルペダルだけで運転できる、ブレーキを踏む回数が相当減ったという意見がよく見られました。
また、Sモードの走りはいいものの、エコモードは発進時に重いというネガティブな印象をもっているユーザーも散見されました。
ワンペダル走行は高評価をしているユーザーが多いですが、がっかりだったという口コミもありました。
セレナe-POWER 乗り心地の口コミ
セレナe-POWER 乗り心地の特徴
乗り心地こそ実際のユーザーでないとわからないところです。
カタログには書かれていません。
高い静粛性というのをよく耳にしますが、実際どうなのでしょうか。
セレナe-POWERの乗り心地は賛否がわかれやすい
静粛性については評判通り静かで評価でき、時おり聞こえるエンジン音についても気になる程度ではないという声の方が多かったです。
乗り心地のマイナス意見として、「ロール」があることが少なからず挙げられていました。
ロールとは、左折・右折のとき車体が左右にふらつく挙動のこと。
一般的に車高の高いミニバンでは発生しやすくなります。
セレナでは特に2列目シート以降で路面のデコボコも拾いやすいという声がありました。
一方で「柔らかな乗り心地」と表現するユーザーも多く、ロールがあるという意見とは反対に、路面の悪さもかなり吸収してくれると評する見方もあります。
ここは賛否がわかれやすい、主観的な要素が多い部分ですね。
セレナe-POWER 燃費の口コミ
セレナe-POWER 燃費の特徴
e-POWERはミニバンクラストップの燃費性能を実現しています。
競合ミニバンであるステップワゴンスパーダ・ヴォクシーハイブリッドと比較するとこうなります。
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セレナ・ヴォクシー・ステップワゴンの燃費
セレナe-power:26.2㎞/L
ヴォクシーハイブリッド:23.8㎞/L
ステップワゴンハイブリッド:25.0㎞/L
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確かにセレナが最も高い数値となっていますね。
ただ、実燃費はまた別の話になりますから、実際のところe-POWERユーザーはどう感じているのでしょう。
セレナe-POWERの実燃費は悪くない
巷ではステップワゴンハイブリッドの方がいいなどという声もよく聞きますが、今回調べたところ、思っているよりセレナの実燃費は「いい」という意見が多かったです。
20㎞/Lやそれ以上の数値を記しているレビューもよく見かけた印象です。
街乗りと高速道路では大きな差が出るけれど、街乗りでは満足できる。
そういう感覚の人が多いようです。
セレナe-POWER 価格の口コミ
セレナe-POWER 価格の特徴
e-POWERの最安値はXグレードで296万円。
最高価格(オーテックのぞく)はハイウェイスターV(防水シート車)グレードで343万円。
ちなみにガソリン車のSグレードなら244万円です。
人気なのはハイウェイスター系グレードですが、この価格をユーザーはどう捉えているのでしょうか。
セレナe-POWERの価格は高い
どのユーザーも口をそろえるのは「高い」ということ。
ハイウェイスターでフルオプションにすると優に500万円弱にもなってきます。
これはSグレード2台分の価格に相当します。
こんなに高価なわりにプレミア感の乏しいインテリアに不満の声が続出です。
でも、それを凌ぐ魅力があるからe-POWERオーナーになるわけですね。
それは何なのか。
先進安全装備です。
高い価格に見合うだけの先進的な安全技術がファミリーのハートをつかんでいるのです。
プロパイロットもそうですし、インテリジェント・エマージェンシーブレーキ、インテリジェント・パーキングアシスト、インテリジェント・アラウンドビューモニター…など魅力的な技術を多数搭載しています。
やはりセレナはファミリーユースが多いので、安全性が最重要視されるわけですね。
セレナe-POWER 口コミのまとめ
セレナe-POWERの口コミを7つの項目についてみてきました。
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エクステリア
インテリア
エンジン性能
走行性能
乗り心地
燃費
価格
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次世代的な技術であるプロパイロットやワンペダル走行はセレナe-POWERという車の最大の特徴と言えるでしょう。
聞いてるだけでもすごいと思いますよね?
実際運転してみるとやっぱりそう感じるということです。
この評価は極めて高いです。
一方で悩ましいのが価格の高さです。
フルオプションにすると500万円にもなってきます。
しかし、やはり値がはっても家族のために先進安全装備を最低限、充実させようとするのですね。
確かに安全というのは金額以上に大きな売りになるでしょう。
価格に負けないくらいの魅力を、少なくともファミリーユースにおいては確実に、セレナe-POWERはもっていると言えそうです。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。
✳︎画像はすべて日産サイトからの引用