e-POWERはガソリンエンジンとモーターを融合した新しい電動パワートレイン。
日産ノート・セレナに搭載され好調な販売台数を記録してきましたが、今後の展開に注目が集まります。
今後、日産は5車種にe-POWERを搭載すると発表しています。
気軽に日産の電動車に乗れる「カーシェアリングサービス」も拡充していく方針です。
e-POWER搭載車のラインナップはこうなる
日産は2022年までにe-POWER搭載車を5車種投入することを明らかにしました。
国内販売で絶好調なe-POWERのラインナップが次のようになります。
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今後e-POWERが搭載される車種
ノート
セレナ
エクストレイル
ジューク
キューブ
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ノート・セレナに加えてエクストレイル・ジューク・キューブが新たに追加となります。
登場時期はまだ明らかになっていませんが、2019年から順次販売されていくようです。
今後、日産の次世代パワートレインがさらに国内市場を盛り上げていくでしょう。
e-POWER搭載車の簡単な紹介をしておきます。
ノート
出典:日産ノートサイト
ノートは2004年に販売が開始されたハッチバック型のクルマ。
2012年に2代目となるE12型となり、2016年のマイナーチェンジでe-POWER搭載車が追加されました。
2018年上半期の乗用車販売台数トップです。
2WD・4WD・ニスモとそれぞれにe-POWER搭載車があります。
価格は「e-POWER S」の1,901,880円から。
JC08燃費は34〜37.2㎞/L(2WD)。
セレナ
出典:日産セレナサイト
初代セレナ(C23型)は1991年に販売が開始されたミドルサイズミニバン。
新型セレナはC27型で2016年に投入され、2018年3月からe-POWER搭載車が設定されています。
ミニバンクラス最大の室内空間でファミリー人気は絶大。
2018年上半期の乗用車販売台数ではミニバントップ(全体の4位)。
セレナのe-POWER搭載車は2WDのみとなっています。
価格は「e-POWER X」の2,968,920円から。
JC08燃費は26.2㎞/L(2WD)。
セレナe-POWERの価格、実燃費についての関連記事があります。
エクストレイル
出典:日産エクストレイルサイト
エクストレイルは2000年から販売されているミドルサイズSUV。
2013年から3代目となるT32型となりました。
アウトドアスポーツ向けのクルマです。
e-POWERがまだ搭載されていない現在の価格は「20S」の2,197,800円から。
JC08燃費はガソリン車が16.4㎞/L(2WD)、S-ハイブリッド車が20.8㎞/L(2WD)。
ジューク
出典:日産ジュークサイト
ジュークは2010年に販売開始。
コンパクトSUVです。
個性的なスタイルで日本でのSUVブームのきっかけの一つとなりました。
価格は「15RX」の1,975,320円から。
JC08燃費は1.6Lターボエンジン車が14.2㎞/L、1.5Lエンジン車が18.0㎞/L。
キューブ
出典:日産ジュークサイト
キューブは1998年に販売開始。
トールワゴン。
2008年から3代目のZ12 / NZ12型に。
「キューブ」(立方体)のような角ばったデザインが特徴的です。
価格は「15X」の1,620,000円から。
JC08燃費は19.0㎞/L。
e-POWER搭載車の価格・燃費はどうなる?
出典:日産セレナサイト
e-POWERを搭載することで価格はどのように変わるでしょう。
現行のe-POWER搭載車であるノート・セレナでみてみましょう。
まずノートでは「e-POWER S」とガソリン車「S」の価格が次のとおり。
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e-POWER S:1,901,880円
S:1,421,280円
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この価格差が48万円になります。
セレナでは「e-POWER X」とガソリン車「X」の価格が以下のようになります。
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e-POWER X:2,968,920円
X:2,504,520円
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価格差が46万円です。
つまりノート・セレナとも約50万円ほどe-POWERが高くなっていると言えます。
そこから、新たにe-POWER搭載車となる車種についても大体の価格予想ができます。
今後の車種については専用に開発したエンジンがと採用される方針で、大幅な燃費性能の向上を図るとされています。
e-POWER 今後の展開
前述のように日産は2022年までにe-POWER搭載車を5車種国内市場に展開します。
同時に新型電気自動車3車種も投入予定。
このように電動駆動車(EVとシリーズハイブリッドのe-POWER)の市場展開を積極的に拡大していく方針です。
これによって国内販売台数に占める電動車の割合は現在の20%程度から2022年には40%にまでアップする見込み。
e-POWERは国内市場向け?
e-POWERは主に国内市場向けの技術となります。
なぜならe-POWERは高速道路での燃費が悪化しやすく、ハイウェイなどがある欧州の道路事情にフィットしないからです。
このことは日産意外のメーカーがe-POWERのようなパワートレインに手を出しにくい要因でもあります。
e-POWERは低速〜中速の走行にマッチした日本国内向けの技術なのです。
海外向けには主に電気自動車リーフが担っています。
なので日産は国内向けに、e-POWERなど電動車を積極的に広めていこうとしているのです。
若者を中心に電動車に触れる貴重な機会になっている「カーシェアリングサービス」もさらに拡充させます。
電動車であるリーフ・ノートを使ったカーシェアの拠点を現在の30ステーションから500ステーションにまで増加させる計画を進めます。
日産のカーシェアリングとは
出典:日産e-シェアモビサイト
日産は「e-シェアモビ」というカーシェアリングサービスを行なっています。
ご存知ですか?
カーシェアリングはクルマを借りるという点ではレンタカーと似ていますが、一般的にそれよりも短時間の利用を想定しています。
そして割安で手軽よりであることも特徴です。
体験できる車種はノートe-POWERと電気自動車リーフです。
利用には、まず入会を染ませます。
次はスマホ・PCで予約し、免許証をもってステーションへいくだけです。
料金は「ショート利用」が200円/15分から。
ほかにも3500円の「6時間パック」など全8種類のコースがあります。
距離によって料金が高くなることもありません。
お手軽に日産の電動車を楽しむことができますよね。
シェアリングというのは今のビジネスのトレンドでもあります。
車に限らず、洋服、部屋、個人の駐車場まで多義にわたるジャンルがありますよね。
必要なときだけ利用し、それで費用が抑えられたり、限られた資源の有効活用ができたりするので合理的な側面があり、今大きく注目されているところです。
今後もさらに広がっていくでしょう。
e-POWER 今後の展開と搭載車のまとめ
日産は2022年までにe-POWER搭載車を5車種にします。
それが、ノート・セレナ・エクストレイル・ジューク・キューブ。
ノート・セレナではe-POWER化により50万円ほどの価格アップになっているので、他の車種でもその程度となることが予想されます。
日産は今後e-POWERを含んだ電動駆動車を拡大していく方針です。
ノートe-POWER・リーフに乗ることができるカーシェアリングサービス「e-シェアモビ」のステーションも増やしていきます。
e-POWERは元々電気自動車リーフがあったのでその技術を流用してe-POWERを低コストで開発できました。
広い室内をキープしているのもe-POWERのメリットです。
日産だけの、この技術がさらに国内市場で普及していくことになりそうです。
同時に、日産はe-POWERを含んだ電動化をグローバルにも推し進めていきます。
今後はe-POWERが海外でも注目を集める存在になっていくのかもしれません。
それでは最後までお読みくださりありがとうございました。